読書日記

  身から出たさび

 『生きていてよかった』(相田みつを)より、
  身から出たさびとおもえば こころしずまる

 冷静に省みると、足をひっぱられるような、種をまいていたのは往々にして自分なんですね。
 だれをうらむことはありません。身から出たさびです。

 このことばは、私の心の鎮静剤です。
 「他人のせい(状況のせい/過去のせい)でこういう(悪い)ことになった」のように考えていると、腹が立ったり悲しくなったりするだけでしょう。
 「身から出たさび(自分のせい)」と考えれば、「しかたがない」とも思え、心は鎮まりやすいのでしょう。

 確かに、他人や状況や過去に原因があるのかもしれません。
 でも、「自分にも原因があるのではないか?」と考えてみれば、「(自分が)□□しなければ××にはならなかった」と気づけることが多いはずです。

 少なくとも今、自分が不幸な気もちになっているのは、「自分(の考え方)のせい」でしょう。
 悪感情が強くなったり長くなったりするのは、「自分が不幸になる考え方をしているから」だと思います。

 状況や他人のせいにするのをやめ、今の自分は「まだまだ未熟」と認識した上で、経験を糧にして少しずつ自分を育てていければいいのではないでしょうか。



   

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