読書日記

  オガクズを挽くな

 『道は開ける』(デール・カーネギー)より、
 過去を建設的なものにする方法は、天下広しといえども、ただ一つしかない。
 過去の失敗を冷静に分析して何かの足しにする――あとは忘れることだ。

 すでに終わったことについてクヨクヨと悩むのは、ちょうどオガクズを挽こうとしているだけなのです。
 オガクズを挽こうとするな。
 過去の失敗や過ちや不幸を思い出して、いつまでも悔やんだり悲しんだりしていてもしかたがありません。
 不幸な気もちになるだけです。時間と心身のエネルギーの無駄遣いです。それが幸せになれない原因にもなってしまいます。

 すでに起こってしまった出来事を変えることはできません。
 でも、その事に対する考え方を変え、自分を変えることはできます。
 自分の過ちや力不足や不運などをただ嘆いているよりも、何かを学び「いい経験」と考え自分を育てる糧にするのとでは大違いでしょう。

 自省した後の過去の出来事はオガクズのようなものです。それ以上考えても無駄なのです。
 つい考えてしまうことがあっても、過ぎたことでくよくよしないように幸せになる考え方を心がけることで、自分が幸せになるために自分の時間とエネルギーをもっと使えるようになれたらいいのではないでしょうか。



   

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