読書日記

  「知る」ということ

 『14歳からの哲学』(池田晶子)より、
 自ら考えて知ることだけが、「知る」ということの本当の意味だ。
 情報を受け取って持っているだけの状態を、「知る」とは言わない。

 正しく生きるとはどういうことか、生きているとはどういうことかという、人生にとって最も大事なことについての知識は、新聞にもネットにも書いてない。書いてあることもあるけれども、それを受け取って持っているだけで、自ら考えているのでなければ、あくまでもただの情報だ。

 情報は知識ではない。ただの情報を自分の血肉の知識とするためには、人は自分で考えなければならないんだ。
 ただ知っているだけで、自分(の考え方や行動や生き方)に活かされていないものは、情報ではあっても本当の知識とは言えないのでしょう。

 養老孟司さんは、『知ることは自分が変わること』と書いています。

 新聞やネットや本を読んでも、そのままでは情報でしかなく、ほとんどのことはやがて忘れてしまうでしょう。

  『読書して考えないのは、食事をして消化しないのと同じである』 エドマンド・バーク

 読んでから、自分に活かせるように、よく考えることが大事なのでしょう。

 人生にとって大切なことを知ることも大事ですが、その知識を活かして人生を楽しむこと・幸せに生きることが、いちばん大事なのではないでしょうか。

  『これを知る者はこれを好む者に如かず
   これを好む者はこれを楽しむ者に如かず』 孔子



   

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14歳からの哲学』池田晶子

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