読書日記

  言葉を愛する

 『愛について』(五木寛之)より、
 「心に愛を持ちたいのなら、大いに愛の言葉を語るべし」と言いたいのです。
 少々無理があっても、積極的に愛の言葉を語ろうよ、かわいい、素敵だよ、君に会えて本当によかった、という愛と感謝の言葉を朝に夕に口に出して言ってみようよ、と提唱したいのです。

 人間は言葉で考える、言葉と心とは深く結びついていると感じるからです。
 ですから、言葉を愛し、言葉を使うことに喜びを覚えることがとても大事だと思うのです。
 心に愛があっても、言動に表さなければ、相手には伝わりません。愛がないのと大して変わりません。
 愛を伝える言葉、愛のある言葉を語ることで、自分の愛が相手に伝わり、愛の関係が深まるのでしょう。
 また、愛の言葉を発しているうちに、自分の心の中の愛がふくらんでいくということもあるのではないでしょうか。

 「愛する」ことの第一は、相手のいい所・美点に気づき、「いいなぁ」と思うことであり、それを素直に言葉にすればいいのでしょう。
 相手を好きなら、それを素直に言葉にすればいいのでしょう。
 相手を大切に思っているのなら、それを相手に伝えればいいのでしょう。
 相手を幸せにしたいと思うのなら、それを言葉と行動で表すことができればいいのではないでしょうか。

 自分が使う言葉は、自分の心に大きな影響を与えます。
 私たちの感情は、その時自分が心の中で使っている言葉(考え)に大きく左右されています。

  『あなたがいま幸せならば、それは、
   あなたがいま明るい考えを巡らしているからです。
   あなたがいま不幸せだとしたら、それは、
   あなたがいま暗い考えを巡らしているからです』 ジェームズ・アレン

 ですから、自分の使う言葉を大切にし、人に対しても自分に対しても愛のある言葉を使うように(幸せになる考え方を)心がけることができるようになれたらいいのではないでしょうか。



   

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愛について』五木寛之

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