読書日記

  相手の立場に立った言葉

 PHP5月号の特集は『職場・友人・家族――心をつなぐ言葉、遠ざける言葉』。
 堀田力さん(弁護士)は、
 心をつなぐ言葉は、相手の立場に立った言葉であり、心を遠ざける言葉は、自分の立場に立った言葉である。

 仕事の話をしているのに、自分に責任が来ないか、自分に不利にならないかを最優先に考え、正直にもその気持ち(心配)を真っ先に口にする人がいる。
 相手の気もちを思いやる、相手の立場に立って考える、相手の味方になる。このような考えから生まれた言葉は、きっと相手の心にいい響きを与えるでしょう。当然、相手からいい反応も期待できるでしょう。
 関係が良くなり、いいつきあいができることは、自分にとってもいいことです。
 でも、相手の立場になって考えられる人は、そんなには多くないと思います。

 自分の感情に流される、自己中心主義、自分の都合や利害しか考えない。このような考えから生まれた言葉は、相手の心に悪い響きを与えやすいでしょう。当然、相手から悪い反応が返ってきやすくなるでしょう。
 関係が悪くなり、つきあいの中でイヤな思いをするのは、自分のためになりません。

 相手の立場に立って考えるように心がけることで、思いやりのある言葉を遣えるようになれたらいいのでしょう。
 また、日頃から思いやりをもって暮らすように心がけることができたら、なおいいのでしょう。

 現在、人間関係でイヤな思いをすることが多いと思う人は、「自分のことばかり考えていないのではないか?」「相手の立場にたって考えているか?」と自問してみれば、気づけることがあるかもしれません。
 そうだと思ったのなら、「相手の立場に立って考えてみよう」と考えられるといいのではないでしょうか。



   

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