私たちが何か新しい行動に入るとき、大別するとその入り方には二つがある。 その一つは、「心より入りて形に入る」心入法である。心ができてから、行動に移るべしという伝統的な考え方である。 もう一つは、「形より入りて心に入る」形入法である。心ができていなくても、まずは実践から入る方法である。 形から入り、巧が媒介役となり、形と心が螺旋状に限りなく発展してゆくのである。 その巧こそが工夫力なのである。