読書日記

  心入法と形入法

 『工夫する力が面白いほど身につく本』(村上哲大)より、
 私たちが何か新しい行動に入るとき、大別するとその入り方には二つがある。
 その一つは、「心より入りて形に入る」心入法である。心ができてから、行動に移るべしという伝統的な考え方である。
 もう一つは、「形より入りて心に入る」形入法である。心ができていなくても、まずは実践から入る方法である。

 形から入り、巧が媒介役となり、形と心が螺旋状に限りなく発展してゆくのである。
 その巧こそが工夫力なのである。
 心入法には、理論や精神論だけでなく、いろんな方法があると思います。
 たとえば、うまくいくことを想像するイメージトレーニング。
 たとえば、「楽しもう」と考えやることがいい結果につながることもあると思います。
 また、いい心の姿勢をキープすることが、いい努力につながり、いい結果につながるのだと思います。

 ただし、実践が伴わなければ、できるようにはならないし、本当の自信をもつこともできないでしょう。
 実践の中で、小さな工夫を積み重ねて結果を出しながら、少しずつ進歩していくことが、自信を育てていくのでしょう。

 形入法には、服装や装備から入る、マネから入る、組織や役割から入るなどの方法もあるでしょうが、行動・練習・実践などの繰り返しが基本ではないかと思います。

 幸せになるためにも、現実を変える形入法と心を変える心入法があると思います。
 幸せの対象を求めて努力して現実を変えていくアプローチと、幸せを感じて暮らせるように心を変えていくアプローチです。
 両方の努力をしたほうがいい、と私は思います。

 形入法と心入法の両方を工夫しながら、螺旋状に発展していけたらいいのでしょう。
 幸せへの道も螺旋状だと、私は思っています。

高みにのぼる人は、皆らせん階段を使う (ベーコン)



   

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