読書日記

  苦難を喜びと感謝に

 『運命を拓く』(中村天風)より、
 たとえ人生に苦難や苦痛はあろうとも、それを心の力で喜びと感謝に振り替えていくのである。心が積極的になれば、振り替えることが出来るのである。

 病や苦難から逃げたり、避けたりせず、「矢でも鉄砲でも持ってこい」と、苦しみ、悲しみに挑戦し乗り越えていき、自分の力でこれを打ち砕いていく気持ちになれ、というのが、天風哲学の真髄である。
 誰の人生にも苦難の時があるでしょう。
 そこで参ってしまう人もいれば、軽く済ませる人もいれば、それを力強く乗り越えていける人もいます。
 その違いは、その人の心の力なのだと思います。

 苦難をただ嘆いたりイヤがったりしていると余計につらく感じられるのではないでしょうか。何もしなければ、問題はなかなか解決しないでしょう。
 事によっては、ただ我慢すれば大して問題ないこともあるでしょう。問題化しないで済むのなら、それでもいいと思います。

 自分にとって本当に重大な問題だとしたら、積極的に解決に取り組んだほうがいいでしょう。
 まずは現実を受け入れ心を落ちつけて、じっくり考えて解決を目指すことができれば、と思います。

 苦難を乗り越えることをやりがいや喜びと思え、自分の成長につながることを感謝できるといいのかもしれません。
 そのためには、「すべてのことはいい経験」と考えられるようになれればいいのではないでしょうか。

 心の力は、経験によって鍛えていくしかないでしょう。
 自分の問題に一つ一つ、積極的な心の姿勢で取り組むことで、少しずつ人間として成長していけたらいいのでしょう。
 自己の成長を感じられることは大きな喜びです。そういう機会(苦難)を与えられたことを感謝できるようになれたらいいのではないでしょうか。



   

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