読書日記

  自身の夢を一番に考える

 PHP11月号の『今を生きる――わたしの見方・考え方』は、
 萩尾望都さん(漫画家)。
 自身の夢は、他者の夢とぶつかるものです。たとえそれが親であったとしても、個々の夢は必ずぶつかり合う。
 百人いれば百個の夢があります。重なり合う部分はあったとしても、まったく同じ夢などあるはずがない。

 そのなかで、それはやっぱり、自分の抱く夢を一番に考えることだと思います。
 たとえそこに辿り着かなくても、夢に続く道にはたくさんの幸せのかけらが落ちているもの。
 自分の夢・望むものが、人の夢・望むものと違うのは当然でしょう。
 自分の夢と人の夢がぶつかり合うこともあるでしょう。
 たとえば、一人は仕事に夢をもち、一人は愛に夢をもった場合、両者が完全に満足することはないでしょう。両者が折り合ってうまくバランスがとれればいいのでしょうが、実際には一方(または両方)が不満をもつことになるのではないでしょうか。

 また、自分が望むものと、人が自分に望むものも違うでしょう。
 たとえば、自分が望む生き方と、親が自分に望む生き方は違うでしょう。
 「親孝行か自分の幸せか」と悩んだことがある人は多いと思います。
 自分の生き方については、あくまでも自分が決めることであり、自分の気もちを大切にしたほうがいいのではないでしょうか。

 夢を持って生きることは、自分が幸せになる方法の一つです。
 それは、夢が叶うことで幸せになれるという“結果の幸せ”よりも、夢を愉しんで生きる“過程の幸せ”が大事なのだと思います。
 夢に向かう道にはたくさんの幸せがあるはずです。

 「夢も希望もない人生」よりも、「夢のある人生」「希望がもてる人生」のほうが幸せなのではないでしょうか。



   

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