読書日記

  人生は“らせん”である

 『ときどき思い出したい大事なこと』(ディック・J・ライダー)より
 どの人生も、目的に向かって一定の優雅な曲線を描く、らせんである。どの人生にも、そのらせん形に決まった変化のしかた、つまりパターンがある。
 そして私たちは、年齢や段階ごとにさまざまな問いかけを見出しながら、一生をかけて自分のパターンを探し求める。

 この自分のパターンの追求こそ、私たち人間の探求の核心である。自分のパターンがわかり、さらに今そのパターンのどこにいるのかを知っていれば、どの選択肢を選べば歩き続けることができるのかわかる。
 人生では、目標や目的に向かって一直線に登りつめることはめったにできないでしょう。目指すもの(目標や目的)がある人は、様々な回り道をしながらも、少しずつ近づいていくことができるのだと思います。
 人生では同じことの繰り返しに思えることが多いでしょう。でも実は、同じ軌道でも少しずつ上昇していく、“らせん”なのです。

 らせんの軌道は人によって違っても、その人なりのパターンがあるのだと思います。
 たとえば、夢や目標へのパターン、愛のパターン、悩みのパターン、成長のパターン、幸せのパターンなど、自分のパターンがあるのではないでしょうか。

 パターンは似ていても、前の経験から学べる人は進歩します。また、その時のレベルによって、感じ方も見えるものも変わり、生きる上での課題も変わり、その都度学べることが違うでしょう。上に行けばそれだけ高度なことがわかるようになるのだと思います。
 学ぶことで自分のパターンは改善されていきます。この自分にとって望ましいパターンの追求が人間が本来探求すべきものなのかもしれません。

 幸せへの道も“らせん”だ、と私は感じています。
 いくつかの課題をぐるぐる回っているようで、でも気がつくと幸福度は少しずつ上昇していっていることが実感できます。

 自分の幸せになる方法をいろいろと模索しながら、自分なりのやり方、自分なりのペース、自分なりの生き方のパターンを探求していけたらいいのではないでしょうか。



   

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目的の力』ディック・ライダー

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