読書日記

  お金の過食症、拒食症に気づく

 『きっと、よくなる!』(本田健)より
 食べ物なら、適度な量を食べて、適度な量を排泄するのが、健康の秘訣でしょう。同じくお金についていうなら、適度に稼いで、適度に使うとき、初めて健康だといえます。
 しかし、ほとんどの人が、できるだけたくさん食べて、あまり出したくないと考えているのです。
 そんな風潮に逆らうように、お金に背を向け、できるだけかかわらないようにしている人もいます。
 ほとんどの人がお金の過食症か、拒食症にかかっていると言えるでしょう。
 お金をたくさん稼ぐこと、貯めることは、悪いことではないでしょう。
 でも、お金を稼ぐために、また倹約するために、苦しいだけの生活、少しも幸せを感じられない生活を長い間続けるのは、自分にとって良くないのではないでしょうか。

 仕事を楽しみながらお金を稼ぎ、自分が幸せになれることにお金を使うことができたらいいのでしょう。
 仕事の幸せはいろいろあると思います。工夫しだいでそれなりに楽しむことはできるのではないでしょうか。
 大金を使わなくても幸せを感じられることはあると思います。もちろん、お金を使わなくても幸せを感じられることもあります。「幸せを感じられることは無駄遣いではない」「幸せを感じられることにお金を使おう」と考えられるようになれたらいいのではないでしょうか。

 自分が幸せに過ごせるために必要なお金を稼ぎ、自分がある程度幸せに過ごすのに十分なお金を使い、できれば少しは貯金していけたらいいのでしょう。その金額は、人によって違っていいのだと思います。
 人からは過食症に見えても、拒食症に見えても、本人が幸せに暮らせているのなら、それでいいのではないでしょうか。

 現在自分が幸せに暮らせていないと思う人は、もしかしたら自分は「お金の過食症ではないか?」「お金の拒食症ではないか?」と考えてみるといいのかもしれません。
 また、食べる・お金に関する名言がヒントになることもあるのではないかと思います。



   

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きっと、よくなる!』本田健

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