読書日記

  自分を痛めつけるのをやめる

 『ゆるすということ』(ジェラルド・G・ジャンポルスキー)より、
 ゆるさないという思いは、苦しみをもたらし、さまざまな症状を引き起こします。
 否定的な感情によって自分の体を痛めるのは、そろそろやめにしませんか。

 裁く気持ちや絶対にゆるせないという思いは、ストレスになって肉体を痛めつけ、内臓の病気だけでなくさまざまな心身症を引き起こします。
 ゆるさないでいると、健康に明らかな悪影響が及ぶのです。
 ゆるせない人のことを考えて、怒りや苦しみを感じてしまうのは、自分がゆるさないから、とも言えるでしょう。
 怒りや苦しみなどの悪感情は、心に悪いだけでなく、体にも悪影響があるのでしょう。
 そのために、より不幸になってしまったとしたら、その責任が大きいのは自分ではないでしょうか。

 「ゆるさない」ことが相手を苦しめ、自分がスッキリするのならいいのかもしれませんが、そういうことはめったになく、むしろ苦しむのは自分のほうが多いでしょう。
 たとえ相手に多少のいやがらせができたとしても、きっと何か後味が悪いと思います。「そんな自分にはなりたくない」のではないでしょうか。

 またもし、相手が自分に悪意をもってしたことだとしたら、自分が苦しむのは「相手の思うツボ」でしょう。
 そういう相手へのいちばんの仕返しは、「平然と、相手にしない」ことだと思います。

 その前に、自分の心や体を痛めつけるのをやめることが大事でしょう。

  『自分自身の健康と幸福のために
   少なくとも敵を赦し、忘れてしまおう』 デール・カーネギー

 「ゆるす」のは、あくまでも「自分自身のため」なのです。



   

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◇『ゆるすということ』ジャンポルスキー

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