読書日記

  過去から自由になる

 『ゆるすということ』(ジェラルド・G・ジャンポルスキー)より、
 ゆるさないと過去の出来事にいつまでも縛られる。

 私たちは、怖れや怒りという檻の中に、心を閉じ込めてきました。ゆるしはその監獄の扉を開け放ちます。どうしようもない過去を変えたいという思い込みや願望からも、自由にしてくれます。

 ゆるせば、つらい過去から自由になれる。
 ゆるさないということは、過去の悪い出来事を忘れないことであり、その事を思い出すたびにイヤな気もちになってしまいます。
 過ぎた事のために、大切な今を悪い気分で過ごすことになっていいのでしょうか。自分がゆるさないために、幸せに過ごせなくなってしまっている、とも言えるでしょう。

 ゆるせないということは、過去を変えたいと願っているのと同じなのかもしれません。
 過去の出来事を変えることはできません。
 でも、過去の出来事に対する自分の考えを変えることはできるのです。
 「ゆるせない」と考えているのと、「いい経験だった」と考えるのでは、思い出したとしても感じ方が違うでしょう。

 本当は、イヤな事は忘れてしまうのがいちばんなのでしょう。
 ゆるすことができれば、おのずと忘れられるのだと思います。
 「ゆるす」と、言葉で言ったり頭で思ったりしても、忘れられないのは、「心がゆるせていない」ということなのではないでしょうか。

忘れられない    忘れられなくてもいい

 ゆるすことで、つらい過去から自由になれれば、今をもっと幸せに過ごせるようになれるのかもしれません。



   

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◇『ゆるすということ』ジャンポルスキー

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