読書日記

  少し待とうと思ったとき、大事なことに気づく

 『ドロシーおばさんの大事なことに気づく』(加藤諦三)、
 「第5章 少し待とうと思ったとき、大事なことに気づく」より、

 時機到来というチャンスが人生にはあります。そのときまで待てる人と待てない人の違いは大きいものです。「待てば海路の日和あり」という格言もあります。待てないで船出して遭難する船もあるということでしょう。

 悩みだって同じです。時が癒してくれることも多いものです。そのときは死ぬほどの苦しみでも、二、三年待てばたいしたことはないと思えることもあります。

 人でも花でも、愛情を注いで待つことです。「待つ」ということは、同時に「手入れを怠らない」という行為が必要なのです。
 人生の中には、チャンスやいい出会いもあるでしょう。流れがいい時や調子に乗っている時もあるでしょう。
 一方、チャンスや出会いに恵まれない時期や、流れや調子が悪い時もあるでしょう。そういう時には、無理をしないで、「待つ」ことも大事なのではないでしょうか。

 無理をしても、なかなかうまくいかずに、失敗もしやすいでしょう。そのために、大きなものを失ってしまうことにもなりかねません。
 待つことで、いい時期を見つけて、行動に移すことができたらいいのでしょう。

 ただし、「待つ」ことにはリスクもあります。待っていても、いい時機は来ないかもしれません。
 「待つ」ためには、「勇気」も必要なのではないでしょうか。

 多くの悩みや問題は、時が経てば自然に解消します。(問題の結末は?
 問題化しなければ、小さいことで済ませる場合も多いと思います。
 すべての問題を解決しなければならないと、一々悩まずに、時が自然解消してくれるのを「待つ」方法も選択できるようになれたら、と思います。
 悩む代わりに、自分が幸せになるために、自分の時間とパワーを使えたほうがいいのではないでしょうか。

 いい時期を「待つ」と言っても、何もしないでただ「待つ」のはもったいないでしょう。
 行動を開始するための準備をしながら待つ、力を蓄えながら待つというようなことが大事なのでしょう。
 いいチャンスが来ても、準備不足や力不足のために、せっかくのチャンスを逃してしまうようではよくないでしょう。

 「待つ」意識をもつことで少し距離を置いて見れば、渦中にいては見えないものが、見えることもあるでしょう。
 大事なことに気づけることもあるでしょう。
 流れが悪い時には、無理をしないように、ちょっと勇気を出して「少し待とう」と考えられるようになれたらいいのではないでしょうか。



   

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