読書日記

  人のために何かしてごらん

 PHP2月号の特集は『「明日を生きる勇気」をくれる言葉』。
 水谷修さん(夜回り先生)は、

 私の電話は3分、メールは3行と短くて余分なことは言いません。「いいんだよ」の後には「悩むより、人のために何かしてごらん。きっと返ってくる。“ありがとう”が君の明日を生きる力になるよ」と告げるだけです。

 人は人に必要とされて初めて自分を認めることができます。いま子どもたちが苦しんだり、心を病んでしまうのは、自分が必要とされていない存在だと思っているからなのです。
 明日を生きる力の第一は、将来(の幸せ)への希望だと思います。
 でも、夢や希望がもてない人も多いでしょう。また、深刻な悩みを抱えている状況では希望をもつことは難しいでしょう。
 そういう人にどんな言葉をかけても、希望も生きる力も与えることはできないのかもしれません。

 夢や希望のほかに生きる力になるのが「人(愛)」だと思います。
 人から愛されることも力になるでしょうが、人を愛することのほうが生きる力になると思います。
 「誰々(愛する人)のために生きよう」と思えれば、力が湧いてくるのではないでしょうか。

 愛をもう少し広げて、誰かの役に立てること、誰かを喜ばすこと、誰かの幸せに貢献することができれば、それは喜びとなり、生きる力になるのではないかと思います。
 また、そのことは自分の存在価値にもつながると思います。

 そこで、「人のために何かしてごらん」という言葉・アドバイスが有効なのだと思います。
 実際に自分が人のために何かをしたら、感謝の言葉が返ってくることが多いでしょう。「ありがとう」のたった一言でも、自分の喜びや存在価値や生きる力につながるのではないでしょうか。

 また、人のためを考え・行動することに心を向けていれば、自分の問題や不幸に心を向けずにすむということもあると思います。

 その先、「人のため」になることを自分の夢や目標にできれば、明日に向かって歩き出すことができるのではないでしょうか。



   

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◇「明日を生きる勇気をくれる言葉

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