しあわせ日記

10月30日(月) なりたい自分、ありたい自分

 「死ぬ前に、できるだけ“なりたい自分”に近づきたい」と考える人もいるでしょう。

 『死ぬまでにしたい10のこと』(齋藤薫ほか)の中で、齋藤薫さん(作家)は、「神さまみたいに人に優しくなること」をリストに入れています。
 自分の死を目の前にした時。そこで人に優しくできる人を、何となく目指したい気がする。
 それは死んでいく自分自身のためにもものすごく重要なこと。人に優しくすることは、ひとつのヒーリングである。つまり、人に優しくできた自覚が、自分の心を鎮めてくれる。人に優しくしている実感が、心の安らぎになり、穏やかさを生む。
 人に優しくできる自分は“なりたい自分”であり、最期までそれを目指したいと考えられることは、人間として素敵なことだと思います。
 それは、まわりの人のためでもあり、自分のためでもあるのです。やさしい気もちになれることは、幸せなことだと思います。
 自分の死を目前にして乱れがちになる心を、人へのやさしさに向けることによって安らぎや穏やかさにつなげることができたらいいのではないでしょうか。

 また、今まで人に迷惑をかけてきたと思う人は、“罪滅ぼし”の意味で人に優しくすることを考えてもよさそうです。

 他にも、MAYA MAXXさん(画家)は、「不動心を手に入れたい」をリストに入れていました。これも“なりたい自分”だと思います。

 「せめて死ぬ前には、ありたい自分でありたい」と考える人もいるでしょう。

 『死ぬまでにしたい10のこと』(齋藤薫ほか)の中で、しまおまほさん(漫画家)は「ウソをつかずに過ごす」をリストに入れています。
 あとは最期まで素直な気持ちで過ごすだけです。「ウソをつかない」っていうのもその一環で。自分にっていうのもあるし、死ぬんだったら今更ごまかして生きる必要もないかなって。
 死ぬ前まで人の目を気にして生きることはしたくないでしょう。
 それよりも、自分(の本当の心)を偽って生きることは、もっとしたくないのではないでしょうか。

 自分にウソをつかずに「素直な気もちで生きる」というのは、広い意味での幸せになる方法だと思います。

 死ぬまでに少しでも幸せに過ごせる自分になりたい、最期は幸せな自分でありたい。そう考え、それを心がけて最期まで生きていけたらいいのではないでしょうか。



   

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