しあわせ日記

10月22日(日) 身辺整理

 『死ぬまでにしたい10のこと』(齋藤薫ほか)の中で、しまおまほさんが「身辺整理をする」をリストに入れていました。
 他にも、「書きすすめてある長編小説の残りを仕上げる」(谷村志穂)、「身辺の事務的雑用をこなす」(角田光代)、「財産配分を考える」(しまおまほ)、「持ち物の整理」(角田光代)、「車や時計、宝石などは、誰に渡したいかを決めておく」(谷村志穂)、「ブランドものを女友達に形見分け」(室井佑月)、「写真と日記をすべて燃やす」(角田光代)、「恥ずかしいノートを捨てる」(横森理香)というのが、それぞれの「死ぬまでにしたい10のこと」リストの中にありました。

 「仕事」をしている人は、現在やっている仕事に一区切りつけ、後を人に託せる場合にはちゃんと引継ぎができるといいでしょう。
 実際には、「あと?ヵ月の命」とわかったら、「即刻一切の仕事をやめる」という選択もあり得るでしょう。
 他にも仕事に関して、様々な残務整理や事務的雑用をしなければ、と考えてしまうかもしれません。

 「財産・持ち物の分配・整理」もいろいろ考えることがありそうです。
 財産分与については、ちゃんと遺言に残しておけば、自分の意思を反映できるでしょう。
 自分の持ち物を喜んでもらってくれる人がいるのなら、生きているうちにプレゼントするといいのでしょう。自分の寿命を相手に告げるのなら、“形見”分けということにもなります。
 不用になる物は自分で整理すると、残された人が助かるでしょう。人に見られると恥ずかしい物・人に見られたくない物(たとえば、写真、日記、ノートなど)は、密かに処分できると、一安心でしょう。

 現実には、自分の死期を知ることができる人は、どのくらいいるのでしょうか?
 病床で直前にせまった死期がわかった人が、死ぬまでにできることは、「身辺整理」ぐらいかもしれません。
 最期まで知らずに死んでいく人も多いような気がします。そういう人の場合、身辺整理は残された人に任せるしかありません。それが不満なら、今できる身辺整理(の意思を文書に残すなど)を自分でやっておけばいいのでしょう。
 残された人に任せても、「なるようになる」と考えたほうが、ラクでいいのかもしれませんが。

 残された時間が長ければ長いほど、したいことがたくさんでき、それだけ幸せな時間を過ごすことができるのではないでしょうか。
 他に「死ぬまでにしたいこと」は、何と何と・・・と何でしょうか?



   

次の日の日記

死ぬまでにしたい10のこと

ホームページ