しあわせ日記
9月26日(火) 遠すぎる目標
『〈希望〉の心理学』(白井利明)より、
遠すぎる目標は、そのひとの現在の行動を動機づけない。未来を夢見たり空想的に考えたり逃避したりする場合に目標が遠くなりすぎる。
遠すぎる目標は非現実的でもある。だから、中ぐらいの時間的距離の目標をもつことがのぞましいのである。
夢があっても、それを目標にして具体的に努力していない人は、目標が遠すぎるのかもしれません。
また、目標はあるのに、どうしても「やる気が出ない」という場合も、目標が遠すぎるのかもしれません。
まずは達成可能な中間目標をもち、それが達成できたら、また次の達成できそうな目標を設定していけばいいのではないでしょうか。
どんな目標でも、達成できたという実績は、それなりの自信につながるでしょう。
それを積み重ねることで、だんだん大きな目標ももてるようになれるのではないでしょうか。
自分にとって大きすぎる、不可能な目標は自分を苦しめるだけでしょう。希望や期待がもてない、やる気を維持できない、うまくいかない、いずれ挫折する、自信を失う、・・・。
一方、簡単にできることをやっても、得られるものはごくわずかでしょう。喜び、報酬、評価、経験、学べること、自信、・・・。
“期待できるものがあり、しかも実現可能な”自分に合った目標をもつことが大事なのだと思います。
夢や目標がもてない人は、「大きな目標でなければならない」もしくは「絶対に達成できなければならない」と思い込んでいるのかもしれません。
具体的に行動できないような目標は、今の自分には大きすぎるのでしょう。他の目標を探したほうがいいのかもしれません。
目標をもって努力しても達成できないこともあるでしょう。「リスクがない目標はない」「リスクがあるから達成した時に得られるものが大きい」「失敗しても、いい経験になる」などと考えたほうがいいのではないでしょうか。
一所懸命にやれば実現可能と思える目標をもって、期待や希望を力に努力する習慣をつくることができれば、きっと多くの幸せを得られるようになれるでしょう。
夢や目標を愉しんで生きることができれば、なおいいでしょう。