しあわせ日記
12月18日(日) 必要な無駄=心のゆとり・幸せ
PHP1月号の「今を生きる〜わたしの見方・考え方」は、千宗室さん(茶道裏千家家元)。
世の中には、「必要な無駄」と「不必要な無駄」があると私は思っています。必要な無駄というのは生活のゆとりになる。不必要な無駄とは単なる贅沢のこと。
音楽を楽しむこと、お洒落を楽しむこと、あるいはお茶を楽しむこと。そういった必要な無駄があればこそ人生は豊かになる。
時間の無駄、お金の無駄、体の力・労力の無駄、心の力・神経の無駄、・・・やはり、無駄はよくないのでしょう。
ただし、無駄と思われるようなことでも、実は心のゆとりや潤いになっていることもあります。
「無駄」と「ゆとり」の違いは難しいところですが、心にいいことは「ゆとり」につながるのではないかと思います。
ヒマつぶしや退屈しのぎのために、時間やお金や心身のパワーを使うのはもったいないでしょう。
基本的には、無駄を減らすことができたらいいのでしょう。
でも、それを意識しすぎて、心のゆとりを失ってしまうのはよくないでしょう。
たとえば、お金を稼ぐことにつながらないことは無駄と思ってしまう、遊びや余暇を無駄と思ってしまう、少しでも健康に悪そうなことはしないために楽しめない、疲れることは無駄と思ってしまう、人に気を遣うことや人への思いやりを無駄と思ってしまう、・・・。
無駄を減らすよりも、有効に使う方法を考えたほうがいいのかもしれません。
楽しめること、体にいいこと、心にいいこと、将来の幸せにつながること、人間関係を良くするために役立つこと、自分を成長させられること、今を幸せに過ごせること、・・・。
自分の幸せのために(あるいは、不幸にならないために)、時間の使い方、お金の使い方、自分のパワーの使い方などを考え直してみるといいのではないでしょうか。
「人生に無駄なことはない」という考え方もあります。
幸せになれれば、そう思うこともできると思います。
「過去のすべてがあったから今の幸せな自分がある」と考えられます。
無駄なことをしてしまったと反省するよりも、その経験も含めてこれからの自分の幸せのために、自分にあるものを活かして、いかに生きたらいいかを考えられるようになれたらいいのではないでしょうか。