しあわせ日記
12月2日(金) 安心感と愛情
ラッセルの「幸福論」(岩波文庫)第2部「幸福をもたらすもの」
第12章「愛情」より
安心感をいだいて人生に立ち向かう人は、不安感をいだいて立ち向かう人よりも、格段に幸福である。
安心感は、とりわけ相互的な愛情から生じる。
「不安」への対策は、幸せになるための大きな課題の一つだと思います。
安心感をいだいて生きられる人のほうが幸せです。
私は、5つの「幸せになる方法」の一つとして「明日の幸せを信じて生きる」ことを入れており、「将来の自分の幸せを信じよう。信じることで安心できます。安心は幸せの1つです」と書きました。
愛する人がいて、相手に愛されていると実感できれば、幸せであり、安心感もあると思います。
でも、その前に一人の人間として、自立することで、明日の幸せを信じ、安心感を得られたほうがいいのではないでしょうか。
「愛」は、むしろ、より積極的な幸せになる方法として考えています。
「人を幸せにする」ことが、自分の幸せにつながるということです。
ラッセルも、与える愛情について書いています。
与える愛情にも、二つの異なる種類がある。その一つは、たぶん、人生に対する熱意の最も重要な表現であるのに対して、もう一つは、恐怖の表現である。
前者は幸せになるために与えることであり、後者は不幸になることを恐れて(相手を自分に引きとめるために)与えることだと思います。
幸せになるための愛のキーポイントは、人を幸せにすることを自分の幸せと感じられるかどうかだと思います。
お互いを幸福のための手段として見るだけではなく、むしろ、一つの幸福を共有する結合体だと感じる愛情は、真の幸福の最も重要な要素の一つである。
愛の理想は、愛し合うこと・互いに幸せにし合うことです。幸せを目標とする共同体と思えたら、とりわけ幸せでしょう。
そういう関係を築くためには、「まず自分から」人を愛することではないでしょうか。
人を愛する(人を幸せにする)ことは、有力な幸せになる方法です。
人を愛する幸せを感じられるようになれれば、誰でも幸せになれるのではないかと思います。