しあわせ日記

11月27日(日) 罪の意識

 ラッセルの「幸福論」(岩波文庫)第1部「不幸の原因」
 第7章「罪の意識」より、
 罪の意識は、人を不幸にし、劣等感を抱かせる。自分が不幸なので、他人に過大な要求をしがちであり、ために、人間関係において幸福をエンジョイすることができなくなる。
 罪の意識を感じて、ただ自分を責めたり後悔したりしているだけでは、不幸な気もちになるだけです。
 過ぎた事にいつまでもとらわれて、不幸になっているのは、自分のためによくないでしょう。
 「後悔でなく反省をしよう」「いい経験にしよう」と考えられたらいいのではないでしょうか。

 ふと思い出してしまった時には、「いい経験だった」「これからはこうしよう」などと考えられれば、少しは心も落ちつくでしょう。
 続けて、「過去の事を後悔するよりも、今を大切にしよう」、そのために「いいことを始めよう」と切り替えられるようになれるといいでしょう。

 罪の意識から自分を責めたり、「自分はダメだ」などと考えたりしてばかりいると、劣等感が強くなってしまい、幸せに生きることが難しくなってしまいます。
 中には、自分の存在や生きていることに罪の意識を感じてしまうような人もいます。
 「いい経験(にしよう)」と考えることは、自分を育てることにつながり、自尊心にもつながると思います。
 罪の意識は、最も重要な形では、一段と根の深いものである。それは、無意識の中に根をおろしていて、他の人びとの非難に対するおびえのように、意識にのぼってくることはない。
 罪の意識に苦しむ人は、「××してはいけない」という(無意識の)思いが強すぎるのかもしれません。
 罪の意識には、道徳的、倫理的、人道的、法的、性的など、いろいろあると思います。
 「○○でなければいけない」のような完璧主義や理想主義から、罪の意識や劣等感をもってしまう人もいます。

 また、「××してはいけない」という思いが強い人は、気を遣いすぎてしまったり、消極的になってしまったりしがちです。
 そのために、幸せになることが難しくなっている人も多いような気がします。

 幸せになりたいのなら、正しさよりも自分の気もちが大切だと思います。
 もっと自分(の心)を大切にできるようになれたらいいのではないでしょうか。



   

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