しあわせ日記
11月21日(月) 何が人びとを不幸にするのか
ラッセルの「幸福論」(岩波文庫)第1部「不幸の原因」
第1章「何が人びとを不幸にするのか」より、
不幸の原因は、一部は社会制度の中に、一部は個人の心理の中にある
人を不幸にする要因はいろいろあるでしょう。
大きく分けると、外的要因と内的(心理的)要因があると思います。
実際には、何か外的要因があって、それに対してどう考えるかによって、どのくらい不幸になるかが変わるのだと思います。
同じ不幸なことがあっても、すごく不幸になる人もいれば、それほど不幸にならない人もいるでしょう。それは、その人の内的(心理的)要因(=幸せになる(不幸にならない)能力)によるのだと考えられます。
外的要因を「現実問題」、内的要因を「心の問題」と言ってもいいと思います。
多くの人は不幸になったのは、「××だから」「○○でないから」と主に外的要因(現実問題)を考えます。
現実問題を解決できればいちばんいいのでしょうが、解決が難しい問題も解決できない問題もあります。(だから、すごく悩んでしまうのでしょう)
そういう問題でも、心の問題を改善すれば、不幸を小さく済ませることができるのです。不幸を、少しでもラクに、短くできたらいいのではないでしょうか。
「心の問題」もそう簡単には解決しない場合もあるでしょう。
でも、努力を続ければ、心の問題を少しずつ改善していくことはできると思います。
非常に困難な「現実問題」の場合、解決だけを求めていたら、不幸は大きく、長くなってしまうでしょう。
また、現実問題はそのままでも、本人が(気にせず、考えず)苦にしさえしなければ問題ないことも多いのです。
自分の心に生まれた問題を、自分の「心の問題」と考え、改善できるように努力できるようになれば、不幸を小さく済ませるようになれるでしょう。
それは、自分を育てることとなり、将来にも何度も役に立つことでしょう。
どのような心の問題が人を不幸にするのかについて、この本の第1部に書いてあります。
“不幸の原因”について考え直してみたいと思います。