しあわせ日記

11月7日(月) 口やかましく言わない

 『人を動かす』(D・カーネギー)「付録 幸福な家庭をつくる七原則」より
 ニューヨークの家庭裁判所に十一年間勤めていたベシー・ハンバーガーは、数千件の離婚訴訟を調べた結果、夫が家を出る主な原因は、妻が口やかましいからだといっている。また、ワシントン・ポスト紙はこういう――「世の妻たちは、口やかましい小言によって、結婚の墓穴を掘りつづけている」
 そういう妻のほうは、自分が“口やかましい”とは思っていないのでしょう。
 相手が悪いのだから言うのは当然と思っている人も多いでしょう。
 不平不満を、つい口にしてしまうだけなのかもしれません。

 でも、口やかましく言っても、相手が自分の思い通りに変わることは、まずないでしょう。2・3度言ってもダメなら、それ以上はムダでしょう。
 口やかましく言うことが、関係を悪くし、相手を悪く変えてしまうこともあるでしょう。

 相手は自分のことを“口やかましい”と感じているのではないか?
 口やかましく言われたほうの気もちはどうか?
 口やかましく言うことの効果はあるか?
 などと考えてみてはどうでしょうか。

 また、
 口やかましく言った時の自分の感情と、そのあとの自分の気分はどうか?
 いくら言っても相手が変わらないことで、自分はどういう思いをするか?
 何度も言うことが逆効果になって、結局、自分が損をするのではないか?
 などと考えてみるのもいいでしょう。

 もし、相手に口やかましく言うことが自分の得にならないと思うのなら、自分(の言い方ややり方や考え方)を変えたほうがいいのではないでしょうか。

 たとえば、「○○してくれない」とイライラした時には、上手にお願いしてみるか、自分でやってしまうか、もしくは「してくれないのは当たり前」のように考えるか、いずれにしても自分の対応や考え方を変えたほうが、口やかましく言ったり、いつまでもイライラしているよりもいいのではないでしょうか。
 イライラした気もちは、うまく気分転換ができるようになれるいいでしょう。

 大切にしたい相手に口やかましく言うことで、墓穴を掘って自分が落ち込んで不幸にならないように、気をつけたほうがいいでしょう。



   

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