
しあわせ日記
4月24日(日) 『ポケット詩集』
『ポケット詩集』(童話屋)「まえがき」(編者・田中和雄)より
子どもたち、詩を読みなさい。とびきり上等のいい詩を読みなさい。
いい詩を読むと、ふむふむそうか、となにかがわかります。やさしい気持ちになります。疑問に思っていたことがぱっと解けることもあります。
「詩」というのは、心に何かを伝えるものでしょう。
やさしい気もち、感動などの感情を伝えてくれる詩、
悲しい、せつないなどの思いを伝えてくれる詩、
やる気や元気や勇気を与えてくれる詩、
夢や希望を与えてくれる詩、
生きるヒントを与えてくれる詩、・・・
『雨ニモマケズ 風ニモマケズ
(中略)
ミンナニデクノボートヨバレ
ホメラレモセズ クニモサレズ
ソウイウモノニ ワタシハ ナリタイ』
(宮沢賢治)
「詩」のもつ、言葉の力も大事ですが、読む人の何かを感じられる心も大事なのではないでしょうか。
『ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っていて
気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか
(中略)
自分の感受性くらい 自分で守れ ばかものよ』
(茨木のり子)
いい詩、いい言葉、いい本と出会えることも幸せの一つではないでしょうか。