友達
私の人生の財産は多くの友達だと思います。入院したときに、はっきりとそれに気がつきました。私は、友達に恵まれています。
私は、元来、出不精、筆不精です。電話をかけるのも苦手です。そのために、長く続く友達はできないほうでした。その時々の生活環境の中での人づきあいは良いのですが、一度疎遠になると、自分からは連絡しません。「その時々を一生懸命に生きているのだ」と不義理を続けている方々に対するいい訳を自分勝手に考えています。
ところが、今から考えると、大学時代には、現在まで続く多くの友達ができました。
私が大学時代に一番仲のよかったのは、パソコンクラブのメンバーです。同じ学科の7人でパソコンクラブ(当時は、同好会)を設立しました。そのメンバーとは、卒業してから15年以上にわたって、年に最低1回は必ず会っています。それぞれの仕事や家庭の環境は変わっていきますが、会えば学生時代と変わらない関係が続いています。
大学時代に、私はアーチェリークラブの設立にも少し関わっていました。そのメンバーが20代後半に作った勉強会に、設立から半年遅れで参加しました。最初の5年間は毎月1回、その後は2カ月に1回の勉強会を現在まで続けています。とうとう設立後10年を越えました。「勉強会が長く続けばいいな」と思っています。
会社を辞める少し前の29歳の時に、大学のバスケットボール部の2年先輩の誘いで、同じく11年先輩の所属する会社のバスケットクラブに参加するようになりました。現在、そのクラブにはいろいろな人がいます。年齢は50代から20代まで、職業も様々な人が集まり、活発に活動しています。月に3回くらいの練習と、年に3回の合宿を行っています。その仲間とは、バスケットボール以外でも、いろいろなことをして一緒に遊びます。私は、よく若い人に遊んでもらっています。
その他にも、勤務していた会社の先輩・同僚や、過去の仕事上でのつきあいのあった友人ともたまに会います。
私の人生に、はりと潤いがあるのは、これらの友達がいてくれるからだ思います。そして、それらの人に多くの幸せを与えてもらい、多くのことを学びました。フリーになってからの仕事ができたのも、何人かの友達がいたお蔭です。私が入院した時にも、多くの友達が見舞いに来てくれました。