夢、そして、幸せになる方法
20代半ばに「竜馬がゆく」を読んで、夢を持って生きようと思いました。
そして、独立してコンピュータソフトを作りたい。役に立つパソコンソフトを作りたい。個人が家庭で使うパソコンソフトが作りたい。このように、仕事に関する夢を持ち続けました。現在まで、叶ったものもあり、叶っていないものもあります。
20代後半には、もう1つの夢を持ちました。夢というよりもライフワークの方がイメージに合います。それは、人の幸せな生き方について研究することです。
「幸せを感じて生きる」こと、「明日の幸せを信じて生きる」こと、「夢を持って生きる」ことの3つは、以前から頭の中にありました。「人を幸せにする」ことを思いつき、そのことについて考えた時に、本として出版したいと強く思うようになりました。それが、「人を幸せにする」ことだと思ったからです。そして、人生の中で遭遇する不幸に対処するために、「不幸を幸せに変える」ことを考えました。
それでも、実際の出版は、サラリーマンでいう定年の頃、60歳位で出せればいいと考えていました。「幸せになる方法」を研究しつつ、自らそれを実践することによって、その有効性を自分の人生で証明していこうと思っていました。また、「自分は、そのような本を出せるような人間にはまだなっていない」とも思っていました。
しかし、バブル崩壊にともなう不況の影響か、自分の努力が足りなかったのか、仕事上のトラブルが発生し、継続していたソフトウェアの開発ができない状況になりました。自分の新しいパソコンソフトの企画を取り挙げてもらえる状況でもなく、空いた時間にいろいろな本を読み、「幸せになる方法」の研究に多くの時間を使いました。
そして、93年の後半の入院に到りました。その頃には、少しずつ「幸せになる方法」を文章にまとめだしていました。いろいろな出会いがあり、入院中に人の死について考えたとき、「もし、近い将来に、自分が病気や事故で命を落としたら?」と想像してみました。ありえないことではありません。そのとき、「幸せになる方法」は、私だけのもので終ってしまいます。誰も他の人を幸せにすることはできません。
そこで、私は決心しました。今、「幸せになる方法」をまとめ、出版できるように努力してみようと。「幸せになる方法」は、幸せになる努力の方法です。未熟な自分を受け入れつつ、幸せになるように前向きに生きることだと確信しました。
私は、夢を持ち続けて生きていきたいと思っています。