詩について

97/ 1/ 6 YELLOW YELLOW HAPPY
97/ 1/13 夢をあきらめないでcheer!【夢】【愛】
97/ 1/20 山のあなたの空遠く・・・【幸せ】
97/ 1/27 上を向いて歩こう
97/ 2/ 3 幸せを感じるwarm!【幸せを感じる】
97/ 2/10 やさしさに包まれたなら【夢】【愛】
97/ 2/17 野菜の画に
97/ 2/24 ああ、人生に涙あり
97/ 3/10 Everything(It’s you)
97/ 3/17 「生きてる」っていいね
97/ 3/24 ありがとう


















「YELLOW YELLOW HAPPY」

        ポケットビスケッツ/詩・千秋/曲・パッパラ河合

 この歌の出だしは、「もしも生まれ変わっても また私に生まれたい」だ。
 私もそう思う。でも違う人間の生き方も経験してみたい気もする。同じ容姿に生まれ変わりたい訳ではない。できることなら今と同じ精神(性)を持って生まれたい。今の自分の考え方や感じ方は好きだから。生きる姿勢も好きだから。もう少し若いうちから、今のようだったらよかった。でも、私の過去のすべての経験の結果、今の自分がいるのだから、そのままがいいのかもしれない。

 過去の自分に起ったことは変えようがない。でも今の自分を肯定できるようになれば、過去の出来事に対する自分の考え方はいい方向に変えることができると思う。

 年末にバスケットの仲間とカラオケにいって、私は「イエロー・イエロー・ハッピー」を歌った。それも採点機能のあるヤツで。71点で10人中、見事に最下位だった。


夢をあきらめないで

『夢をあきらめないで』(岡村孝子/歌・詩・曲共)は
 「あなたの夢を あきらめないで
  遠くにいて信じている」で終わる。

『負けないで』(ZARD/詩・坂井泉水/曲・織田哲郎)には
 「負けないで・・・
  どんなに離れてても 心はそばにいるわ
  追いかけて 遥かな夢を」とある。

 2つの詩の共通点は、もちろん「夢」もあるけれど、もう1つ「遠くにいて」と「離れてても」です。私はここに「愛」を感じるんです。相手の夢の実現を見守るという姿勢です。「愛は求めるものではなく、与えるもの」という言葉はよく使われます。私は、時には人が幸せになるのを見守るということが、相手に励ましの目と時間を(奪わないという意味で)与えることになると思うのです。夢の実現のために、暖かい眼差しと時間は貴いのです。相手の夢を尊重し、「その実現のために自分にできることは何か?」と考えられることが素晴らしいのです。もちろん、協力できることは協力するのがいいし、夢を共有できたらそれはとても幸せなことです。

 そう言えば「どんなにつらくても 夢をあきらめないよ」と、最近、中山美穂さんも歌っていますね。
 これらは人生の応援歌です。そういうホームページMemoriesもあります。


山のあなたの空遠く 「幸(さいわい)」住むと人のいふ

             カール・ブッセ/訳・上田敏
                     あなた=むこう、かなた
 この詩から連想されるのが、
  『幸せは「いま、ここ」にしかない』と
  『「青い鳥」は自分の近くにいる』です。
 もう1つ、時間について、
  『将来の幸せより今の幸せ』

 私もこれらの言葉を使うし、もろ手を挙げて賛成です。
 ただ「いまここにしかない」を「将来や遠くにはない」と考えるのは間違いだ。「(今感じることのできる)確実な幸せは、いまここにしかない」ということである。当然のことながら、将来にも、遠くにも幸せはある。
 私は「遠く」を、夢や目標までの距離としても考える。だから、遠くの幸せをワクワクしながら目指し、その道のりにある今の幸せを愉しむことが幸せになる方法の1つだとしている。

 「幸せは、いま、ここにある」ということは、「自分のいるところ、いつでも、どこにでも幸せはある」ということ。



上を向いて歩こう

             坂本九/詩・永六輔/曲・中村八大
 現在も続いているペルー日本大使公邸占拠・人質事件。人質となっている方たちを励まそうと「ラジオアメリカ」が毎日15分間日本の音楽を流している。その1回目に流されたのが「上を向いて歩こう」だという。

 「上を向いて歩こう」は、人生に通じる言葉だと思う。「下を向いて歩く」には暗いイメージがある。私は、自分の持っている幸せ、近くにある幸せを味わうことが大切だと思っている。しかし、足元の幸せを見るのならいいが、足元の不幸や目先の問題ばかり見ていては、幸せに暮らすことにはならない。幸せを見るときにも、もう少し目線を上げて首を振り、いろいろな幸せを見たほうがいい。時にはさらに見上げて、自分の目指す山の頂上を確認することも大事だと思う。

「上を向いて歩こう 涙がこぼれないように
   泣きながら歩く ひとりぼっちの夜」
「幸せは空の上に 幸せは・・・」
 これくらいしか歌詞が思い出せない。
「幸せはぼくの胸に 幸せはきみの胸に」などというような、
あいまいな記憶か勝手な思い込みも思いついた。

 他に流れた曲。
「コンドルは飛んでゆく」「春一番」(キャンディーズ)「ラジオ体操第一」

 事件の解決と人質の方たちの解放をお祈りいたします。


こどもの詩「幸せを感じる」

         読売新聞・96/8/7(96/12/29再掲)

幸せを感じる
                   鈴木由布子・御成門中1年
家族がいること
友達と笑い合えること
大好きな本に出会ったこと
大好きな曲を見つけたこと
青空の下を遠まわりして歩くこと
どれも平凡な毎日の繰り返しで
けれど
星の数ほど幸せが詰まっている


 こんな詩に出会えて、この詩を書いた人がいてくれて、私も幸せです。
 私などは、幸せはたくさんあるとか、無数にあるとか書いている。
「星の数ほど幸せが」ってすごくステキな言い方。今度私も使わせてもらおうと思います。

 夜道を歩くことはあっても空を見上げない人もいる。私はよく見上げる。星がきれいだとうれしいからだ。幸せ探しの1つとして半ば習慣化している。
 先日私の好きなFORTHRIGHT COMMUNICATION' WEB-ZINEの「ホットほっとブレイク」のページを楽しんでいたら、1月8日に「オリオン座を全部見渡せる空がある。それだけで幸せになれたりする」というステキな詩があった。私は小首をかしげてから自分の「しあわせ日記」を開いた。1月10日「オリオン座が見える」と書いてある。2日違いだけど同じ星座を見て、同じように幸せな気持ちになった人がいたと思ったら、何とも言えない気持ちになった。作者のCrinesiaさんにも伝えたら、私の日記を見て「ちょうど同じころ、冬空の澄んだオリオン座を見上げていらしたのだと思うと、とてもあたたかい気持ちになります」とご返事をいただいた。
 「星なんて見えたから何なんだ」というような人には言ってもしょうがないですが、「夜、たまには空を見上げてみませんか」とお勧めしたい。そして、同じように、目の届くところにあるあなたの幸せを、たまには探してみてはどうでしょうか。


やさしさに包まれたなら

                        松任谷由美
「小さい頃は 神様がいて 不思議に 夢を叶えてくれた」
 これを逆に「大人になると夢は叶わなくなる」と考えることができる。本当のような気もする。
 ところで小さい頃に叶った夢って何だったのだろうか?それはきっと今から考えるとささいなことだと思う。何かを買ってもらうとか、どこかへ連れていってもらうなど。子どもの時には、そういうものを願い、それが叶うと素直にうれしかったのだ。
 では、大人になってなかなか叶わぬ夢とはどんなものだろうか?それはきっと自分にとっては大きなものだと思う。
(この後は、あなたが自由に考えてみてください)

 歌詞に「夢」と「愛」はつきものです。この歌の2番は、
「小さい頃は 神様がいて 毎日愛を 届けてくれた」
 さて小さい頃に、夢を叶えてくれ、愛を与えてくれたのは、神様だったのだろうか?

 この歌は宮崎駿監督のアニメ映画「魔女の宅急便」の主題歌だった。私は「マジョタク」も好きだ。この歌が流れるラストシーンでは、主人公キキから両親へ宛てた手紙が読まれる。
  「落ち込むこともあるけれど、私この町が好きです」
 この言葉が役に立つ。「町」をいろいろと変えてみると幸せに出会うことができる。国、時代、家族、生き方、仲間、趣味、身体、私・・・
 あなたも試してみて。


「野菜の画に」

 武者小路実篤が描いたかぼちゃやじゃがいもの水彩画を見た人は多いと思います。「武者小路実篤詩集」(新潮文庫)には「野菜の画に」という詩がある。冒頭は次のようだ。

こんなものをかいて何になる
そういう人があるかも知れない
しかしかくのが楽しく
見るのが楽しい人があるから仕方がない。

 そこで、私も。
幸せのホームページみたいなものを作って何になる
そういう人があるかも知れない
しかし私は作るのが楽しく
よろこんで見てくれる人があるから仕方がない。

 自分が好きで、楽しめて、少しでも人をよろこばせることがあったら、どんなに幸せなことだろう。
やっぱり私は幸せ者だ。



「ああ人生に涙あり」
      詩・山上路夫/曲・木下忠司/歌・助さん、格さん

「人生、楽ありゃ 苦もあるさ」
 ご存知、水戸黄門(TBSテレビ)のテーマ曲。

「歩いてゆくんだ しっかりと 自分の道を 踏みしめて」
 私は今回確認するまで、「歩いてゆくんだゆっくりと」と歌っていた。
「しっかりと」の方がいいですね。
「自分の道」っていうのが、考えると深い気がします。

 2番は、「人生、勇気が必要だ」
 その通りですよね。何かを求めて生きようと思ったら、勇気を出してやらなきゃならないこともあります。
 でもその前に、勇気をもってやるようなことがなくては・・・

 私は最近、勇気を出して何かをした憶えがない。そういうことをやっていないのか?それだけ図太くなったのか?ただ単に思い出せないだけか?
 歳のせいかもしれない。そんな気もする。きっとそうだ。

それどういう意味?   ずるい答え



「Everything(It’s you)」
         Mr.Children/詩&曲・桜井和寿

 今いちばんお気に入りの歌。明石家さんまさん主演のドラマ「恋のバカンス」(日本テレビ)の主題歌だ。

  世間知らずだった少年時代から 自分だけを信じてきたけど・・・

  幸せすぎて大切な事が 解りづらくなった 今だから・・・

  夢追い人は旅路の果てで 一体何を手にするんだろ・・・


 これらはふと立ち止まって考え始めたところだと思う。そのためには、まず何かに気づき、それを自分に対する問いかけにする。そして、自分で答えを出していく。
 この詩の中での答えは。

  自分を犠牲にしても
  いつも守るべきものは ただ1つ 君なんだよ


 3月5日放送分の「恋のバカンス」は、晶(鈴木杏樹)の不倫相手・広瀬(坂上忍)の妻が手首を切った、というところで終わった。
 自殺を図って、相手の心がつなぎ止められるだろうか?
 誰かを困らせたいのだろうか?それで誰が幸せになれるのだろうか?

 どんな不幸な出来事も、いつかは忘れて、幸せに暮らせるようになる。
そう信じよう。
 だから、いつでも守るべきものは、ただ1つ、君なんだよ。

 ミスチルの活動休止宣言には驚きました。いろいろな考えがあったのだと思う。


「生きてる」っていいね
        石井裕一  神奈川県小田原市・東富水小4年
             97/3/9読売新聞・こどもの詩

生きてるっていいね
楽しいもん
生きてるっていいね
うれしいもん
生きてるっていいね
友だちできるもん
生きてるって
とってもいいね
未来を自分で
つくれるもん

 すごいな。小学校4年生でこんなことが書けるなんて。
 4年生だから書けるのかもしれない。

 おとながこんなのを真面目に書いたら、気持ち悪いかもしれない。
 (私なら書きそう?)

 でもどうして、未来を自分でつくれる、ってわかるんだろう???


ありがとう
              井上陽水奥田民生(歌・詩・曲共)

ありがとう ありがとう 感謝しよう

何を?
 微笑んでくれてプレゼントくれて楽しんでくれて手を振ってくれて気づかってくれてつながってくれて連れてってくれて重なってくれて付き合ってくれてうまく誤魔化しててくれて笑いとばしてくれてどうもありがとう
 感謝することは、もっともっとたくさんある。

誰に?
 強い人弱い人男の人女の人目立つ人地味な人近い人遠い人やさしい人つめたい人好きな人イヤな人みんなみんな ありがとう
 感謝する人は、もっといっぱいいる。

 感謝することは、幸せを感じる方法。
「ありがとう」と言うことは、人を幸せにする自分の幸せ。

 今、これを読んでくれて、ありがとう。
「トキオ通信」を今まで読んでくれて、本当にありがとう。今回が最終回です。
 幸せのホームページに来てくれてありがとう。感謝しています。
 これからもよろしくお願いします。