第8講 幸せになる考え方ができるようになるために
4 幸せになる考え方を身につけるためには

 幸せになる考え方を知っても、実生活の中で実践できなければ役には立ちません。落ちついている時にはそう考えることができても、いざその場ではなかなかできないこともあります。
 その時々、場面場面で自然にできるように、幸せになる考え方を身につけていくことが大切です。

 身につけるためには、まず第一に「試す」ことです。「試してみよう」ぐらいの気もちでいいのではないでしょうか。
 いろいろ試してみた中で、自分に合う考え方を見つけられればいいのです。その判断基準は、不幸になる考え方を続けた時と、その考え方を試した時の心の有り様(感情)です。少しでも気もちが幸せ向きに変われば、幸せになる考え方ができたということです。

 次には、「工夫をする」ことです。考え方や言葉の遣い方は人それぞれです。幸せになる考え方の言葉遣いや言い方を自分なりにアレンジしてみるといいのです。自分で工夫した考え方は、自分の心にはより効果的です。

 次には、「考え方を重ねる」ことです。一つの幸せになる考え方だけで急に気分をよくしたり問題を解決したりはできないことが多いでしょう。
 一つの考え方で少し心の状態がよくなったら、次の考え方を重ねればいいのです。いくつかの幸せになる考え方を重ねることで、少しずつ心をいい方向に動かすことができればと思います。
 「幸せになる考え方の流れ」も参考になさってください。

 幸せになる考え方を心がけても、完全にイヤな気もちをなくすことは難しいでしょう。
 ある程度よくなったら、あとは多少の我慢をしたり、他の何かいいことを始めたほうがいいでしょう。
 「現実問題と心の問題の分担」も参考になさってください。


   

幸せになる考え方の身につけ方

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