4.2 相手を信じる
人を幸せにするために大事なことは、相手を信じることです。相手を信じることで、一緒にいて安心という幸せを得ることができます。また、相手を信じることで勇気を持って相手を幸せにすることが実行できます。
相手は、ありのままの自分を受け入れてくれます。自分の欠点や失敗も許してくれます。自分の誠意を素直に受け取ってくれます。自分の気持ちをわかってくれます。そのように相手を信じることです。
相手の幸せを考え、一生懸命に考えた方法を勇気を持って実行しよう。相手がどう思うかを恐れてはいけません。そんなことをして、相手に自分を悪く思われるのではないかとか、嫌われるのではないかなどと悪い想像をしてはいけません。相手を幸せにできると思ってすることです。誠意をもって考えたことです。相手が幸せになることを信じよう。いくら相手のことを思っても、行動に移さなければ、何も考えていないのと変わりありません。何もしないより、相手のためを思って行動するほうが良いに決まっています。
もし、自分がしたことを相手が誤解した場合や思いがけずに悪い結果になった場合には、正直に謝罪や説明をしよう。きっと、わかってもらえるはずです。一度のつまずきで勝手に落ち込んでそのままにしておけば、相手にとって自分はそれだけの人になってしまいます。失敗の後のフォローのしかたによっては、良い人間関係を作るきっかけとなることもあるのです。相手を信じて臆病にならずに相手に働きかけよう。
裏切られるのではないかと相手を疑う人がいます。相手への疑念は自分の態度や行動に表れます。それが相手との関係がうまくいかない原因になります。自分が勝手に疑うことで、自ら人間関係を悪くすることはよくありません。
確かに人に裏切られることはあります。裏切られる可能性のあることを受け入れ、相手を信じてつき合おう。裏切られた場合には、そのときに幸せになる考え方をしよう。
ただし、 相手を信じることは、相手の要求に何でも応えることではありません。自分にできないことは、「できない」と正直に言えることも相手を信じることです。
相手を信じることは、自分が不安にならずに安心して人とつき合う方法でもあるのです。