自分を信じる
自分を信じられれば将来に不安を持つことはありません。しかし、多くの人は自分を信じられません。過去の自分の経験に基づいて造られた無力感や罪悪感が邪魔をしてしまいます。
死後の世界があるかどうかはわかりませんが、死後の世界を恐れる人がいます。現在を幸せに生きられる人は、きっと死後の世界でも幸せでしょう。死後の世界も、その時になれば現在だからです。同様に、今を幸せになるように生きられる人は、将来にどんな困難があっても、きっと幸せになれます。幸せになる能力を身につけることができれば、自分を信じることができます。
自分を信じるためには、自分についてよく理解しよう。自分の性格や過去の経験についてきちんと考えよう。その際に大事なのは、自分の良いところ、うまくできたことをしっかりと評価することです。減点法でなく加点法の考え方をしよう。悪いことは反省し、今後のために活かそう。無力感や罪悪感を持つことや後悔することは何の役にも立ちません。自分を責めて、自ら不幸になることはありません。
完全な自分でなければ信じられないと思っている人がいます。完全な人などこの世にはいません。自分にいくつかの欠点や失敗や過ちがあるからといって、自分を蔑すんではいけません。自分の短所も含めて、現在の自分を受け入れよう。現在の自分の存在は貴重なものです。
人は誰でも、自分の思っているようにできないことや、思いがけなく悪いことをしてしまうこともあります。そのたびに不幸になって自信を失ってはいけません。
何よりも大事なのは、現在の自分の生きる姿勢です。成長しようと志して、自分が幸せに生きるように努力することが大事なのです。そういう意志を持っている人は、自分を信じていいのです。現在の自分を受け入れつつ、前向きに生きる姿勢が大事なのです。そうしていれば、未来に遭遇する問題に対しても、前向きに対処でき、きっと幸せになれます。
自信を持つためにもっとも有効な方法は勇気を持って行動することです。自信がないからといって何もしなければ、いつまでたっても自信は持てません。行動することによって経験を積み重ねることで、はじめて確固とした自信を持つことができるのです。
人が何と思おうと、自分だけは自分とその将来を信じてあげよう。