今週の生きるヒント 「自信が無い」と思ってしまった時

 私は人生相談をよく読むのですが、「自信が無い」という言葉がよく目につきます。
 「自信が無い」については書いたことがありますが、どういう時に「自信が無い」と思ってしまうのかという観点から考え直してみようと思います。

1.何かをやる前に
 これから何かをやる前に、「自信が無い」と思ってしまうことがあります。

 「自信があるか?」と自問したら、多くの人は「自信無い」と思ってしまう場合のほうが多いのではないでしょうか。いつも「自信がある」と言える人は、そんなにはいないと思います。
 そもそも自信があるかないかなんて考えていない人のほうが多いような気がします。
 自信が無くても「しかたがない」「いいんじゃないか」などと考えてしまったほうがいいと思うのです。
 少なくとも、自信がなくてもあまり苦にしないほうがいいと思います。

 「自信が無い」と考えても不安になったり落ち込んだりしてしまうだけで、いいことはないと思うのです。
 もし不安があるのなら、「不安は注意信号」と、今できることがあればやるだけだと思います。

 「自信が無い」と不安な気もちになるよりも、「やるだけやるしかない」「ベストをつくせばいい」のように考えたほうがいいでしょう。
 実際にやる時には、いいイメージで始められたほうがいいでしょう。
 悪い結果を恐れている時には「その時はその時」と覚悟し、最後は「なるようになる」と考えてしまったほうが、少しは落ちついてやれるのではないでしょうか。

 やると決まっていることは、自信がなくてもやるのです。どうせやるのなら、「自信無い」と下を向いてやるよりも、「うまくできたらいいな」と前向きにやったほうがいいのではないでしょうか。

2.やりたいことができない
 「やりたいことがあるけど、自信が無いからできない」と考えてしまうことがあります。

 「自信が無い」ということは「やってみなければわからない」ということではないでしょうか。うまくいかない可能性もあるけど、うまくいく可能性もあるということです。
 自信があるかないかは、本人の性格的なもの(考え方の習性)によることのほうが多いような気がします。自信が無い人はたいていのことに自信が無いのではないでしょうか。

 自信が無くてもやりたいことをやれる考え方を紹介しましょう。
 まずは、「やってみなければわからない」「うまくいく可能性もある」ことを重視することです。「やらなければ絶対に得られない」「虎穴に入らずんば虎児を得ず」です。「ヘタな鉄砲も数撃ちゃ当たる」でもいいのではないでしょうか。

 失敗を恐れているのなら、「いい経験をするつもりでやってみよう」と考えてみてはどうでしょうか。いい経験にできるかどうかは、自分の心の問題です。失敗から何か学べればいいし、単に新鮮な経験ができたということだけでもいいと思うのです。どこまでできたか、どれだけ頑張れたかを評価できれば自信にもつながると思います。そもそも「勇気を出してやった」自分をほめてもいいと思うのです。
 たとえば、9回失敗して10回めに成功したとしたら、前の9回はいい経験になります。それがなければ10回めの成功はなかったとも言えます。そういう経験があれば、将来自信をもって生きていけるのではないでしょうか。

 やろうかどうしようか、長い間迷っているよりも、やってみたほうが手っ取り早いこともあります。やってみれば自分の能力や適性や好みなどがわかったり、うまくいく可能性がどのくらいかわかったり、すぐに結果がでることもあります。「迷っているよりも、とにかくやってみよう」と考えたほうがいいこともあると思います。

 と、前向きな考え方を書いてきましたが、「これはぜんぜん自信が無いからやめておこう」というのは正しい考え方だと思います。でも、「あれはちょっと自信が無いけどやってみたい」と、自分のやりたい気もちを大切にすることもあったほうがいいと思います。

 とにかくやってみれば、何もしなければ得られない貴重なものを手に入れることができるのではないでしょうか。自信もその中の一つだと思うのです。

3.落ち込んだ時
 落ち込んだ時に、「自信が無い」と考えてしまうことがあると思います。
 失敗や挫折や失恋などの不幸な出来事があった後に多いのではないでしょうか。
 そんな時、「生きて行く自信が無い」「幸せになれる自信が無い」と考えてしまう人もいるでしょう。

 落ち込んだ時には否定的な考えをしがちです。その中でふと「自信が無い」と考えてしまうのもしかたがないでしょう。
 でも、落ち込んだり気分が悪い時の自分の考えはそのまま信じないほうがいいと思います。「自信が無い」などと考えてしまうのは、「落ち込んでいるから」「悪い出来事があったから」ではないでしょうか。
 そんな時には、「今は落ち込んでいるからだ」と気づき、「今はこのことを考えるのはよそう」「(一度寝てから)明日考えよう」などと考えられたら、と思います。

 落ち込んだ時、過去の悪い出来事や今うまくいっていないことや自分の欠点などをつけ足して考えてしまうことがあります。それでは、どんどん落ち込むだけで、自信が無くなってしまうのも当然です。
 落ち込んでしまった(と感じた)時には、「ちょっと落ち込んじゃったかな。今はこれ以上考えるのはやめよう」のように考えることをストップできたら、と思います。
 好きなことややりたいことをやったりして、気分転換ができればなおいいでしょう。

4.自信がなくてもいい
 私もたいていのことはあまり自信が無いほうです。
 でも最近では、「自信が無くてもいいじゃないか」と思います。

 「自信が無い」というのは不幸になる考え方だと考えます。その時の幸せになる考え方が他にあるはずだと考えます。たとえば、「やってみなければわからない」「べストを尽くすのみ」「どうしたらできるかを考えよう」「いい経験をするつもりでやってみよう」「やれる幸せを大切にしよう」などです。
 不安になることもあります。そういう時には、「やるだけやるしかない。あとは、なるようになる」などと考えます。

 私は好きなものは長続きするほうです。たとえば、バスケットは30年以上続けています。練習があればほとんど休むことはありませんでした。だから、それなりの自信はあります。と言っても、背は低い(167だ)し、運動能力があるほうでもありません。それに、今はもう歳ですし、膝と腰も悪化しています。でも歳のわりには体力があるし、若い人たちといっしょにそれなりのプレーができます。

 私はこのHPをほぼ毎日更新し続けています。もう10年以上になります。一生懸命に考え、また自分が幸せになれる方法や考え方を心がけているつもりです。だから書いている内容や文章にそれなりの自信はありますが、そんなに自信があるわけではありません。まだまだ未熟だと思っています。

 一生懸命に続けているということでそれなりの自信はもてても、絶対的な自信なんてもてそうもありません。私は自信満々になれるようなタイプではないようです。もちろん、慣れていないことややったことがないことには自信がありません。そういうことがいっぱいあるのです。
 でも最近は、「自信なんて無くてもいい。なるようになる」のように考えられるようになれました。
 一所懸命にやれば、それなりにできるし、それなりにできないのだと思います。それでいいと思うのです。それに世の中のことは、運や巡り合わせのようなこともありますし。でも、「なるようになる」と思います。
 結果はともかく、愉しめれば、もしくは自分が成長できればいいと思っています。

 自信が無くてもハオハオ、結果が悪くてもハオハオ、それなりに好好なら、好!好!です。(この考えがよくわかるという人は、幸せのHPマニアかな?)


   

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