「問題解決」を考える


歩きながら考える
 何かを始めようかどうしようか迷った時、「歩きながら考える」という選択が可能な場合があります。
 もし、すぐに引き返すことができることなら、とにかく始めてみてから続けるかやめるかを決めたほうが、いつまでも迷っているよりも手っ取り早かったり、正しい判断ができたりします。
 また、始める決断はしなくても、今できるだけの準備してみるのもいい方法です。始めたいことに関する知識を得ることや、決断した後の計画やアイデアをふくらませてみればいいのです。本当にやりたいことだったら、準備をすればするほどやりたい気もちが強くなり決断できるようになるでしょう。

「いい経験をするつもりで」と考えられるのなら、歩き始めればいいと思います。知らない道には、新鮮な経験があり、それだけでも「いい経験」になるはずです。たとえ引き返すことになっても、いい経験と歩いた分の足腰の鍛錬になります。将来、別の道を歩く時の力になるでしょう。

 立ち止まって考えていても何も始まらないし、未経験者の想像だけでは正しい判断材料にはならないのです。始める決断に迷っていつまでもくよくよしているくらいなら、「ダメなら引き返せばいい」という覚悟でやりたいことを始めてみるというのも一つの選択法だと思うのです。  (『くよくよしない考え方』より)



第三の選択
 Aか/Bか、するか/しないか、やめるか/続けるか、変えるか/変えないかなど、二択(二者択一)で考えていることが、実は三択の場合があります。もう一つは、迷っていて何もしない、悩ましいだけの時間を過ごしてしまう、タイミングやチャンスを逃してしまうなどという隠れた選択肢です。
 二択で迷っている間に、一番よくない第三の選択をしてしまうことがあります。この第三の選択肢の存在に気づいていれば、決断すべき時がわかることがあります。  (『くよくよしない考え方』より)



やりたいことを探すヒント
 二つめのヒントは「探す方法を考える」。
 頭を抱えてじっと考えていても、やりたいことはなかなか見つかりません。まずは、探す方法を考えてみてはどうでしょうか。
 たとえば、本の中から探す。自分の好きな本や雑誌の中から探す。書店や図書館に行っていろんな本を見て探す。また、電話帳の中から探してみるのもおもしろいと思います。
 インターネットのホームページを探してみるのもいいでしょう。自分が興味があることに関するキーワードで検索してみると、思わぬ出会いがあるかもしれません。
 街の中を歩きながらでも探す気があれば何か見つかる可能性はあります。美術館・博物館や役所などに行ってみるのもいいかもしれません。
 このように、いろいろなところを探し回れば、それだけ見つかる可能性は高くなります。  (『くよくよしない考え方』より)



慢性的な問題としてうまくつきあう
 自分の体や心に慢性的な問題があっても、ちゃんと生きることや生活を愉しむことをあきらめてしまうのはよくありません。問題とうまくつきあい、問題を抱えている自分とうまくつきあっていくことが大切だと思います。
 そのためにはまず、自分の抱えている問題をしっかりと認知し、自分の一部として「うまくつきあっていこう」と覚悟することだと思います。そして、長い目で改善できるように努力したり、多少の痛みがあってもそれなりの生活をしていく努力と工夫をすることが肝心です。
「自分にはこの問題があるから」とあきらめたり、よりよく生きる努力をしないことがいちばんの問題ではないでしょうか。  (『くよくよしない考え方』より)



正しさよりも自分の気もちが大切〜理想より現実〜
 この本の中ではくよくよしない考え方として、「まぁいいか」「あとで考えよう」「なるようになる」「そのままでもいいよ」などを挙げました。これらは“いいかげん”な感じがするかもしれません。
 でも、くよくよしない考え方としては正しさよりも自分の気もちを大切にしたほうがいいのです。いくら正しい考え方でも、その時の自分に合った現実的なものでなければ役に立ちません。正しい考え方が、かえって自分を苦しめてしまうこともあるのです。

(中略)

 完璧主義の人は少しでも問題があると、理想的な解決を求めてしまいます。すぐに解決できないとイライラしたりくよくよしたりしてしまいます。

(中略)

 現実として今の自分には無理な考え方や方法は、いくら正しくても自分を苦しめるだけです。それが簡単にできるくらいなら、くよくよなんかしません。
 今の自分にできる考え方でなければ役には立たないのです。「まぁいいか」「そのままでもいいよ」という簡単な考え方でも、その場で自分ができれば少しはラクになれるのです。“くよくよ”から脱出するきっかけにはなるのです。
 今の自分(の気もち)を大切に、場合によっては“いい加減”な考え方を選択できるようになることも、人間としての成長だと思うのです。   (『くよくよしない考え方』より)


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