(泣く−)助ける

 子供が泣くのは助けを求めているのですから、「助ける」のが親の務めでしょう。
 助けを求めているのに、泣いている子供に怒るのはおかしいのではないでしょうか。子供にとってはつらいことだと思います。
 助けを求めている子供の強い味方になることが大切なのだと思います。

 また、子供は全面的に親を頼りにしているのですから、その信頼に応えるという意味もあると思います。「泣く−助ける」ということにより、信頼関係を築くことになるのです。
 子供が泣いた時は、信頼関係をつくるいい機会と考えることもできるのです。

 助けるためには、まず子供の話をよく聞いてあげることからでしょう。(このことについては、いずれ書くことにします)
 赤ちゃんの場合には、子供をよく見て、「××じゃないだろうか」と想像力を働かせ、思い当たることをしてあげればいいでしょう。それで泣き止まなければ、さらに思いつくことをしてあげればいいのです。
 イメージとしては、「(泣く) ヨシヨシ、どうしたどうした、これかな? (まだ泣く) ヨシヨシ・・・(の繰り返し)」でしょうか。

 それでも、なかなか泣き止まないことはあります。そういうこともあるのです。
 そこで忘れてはいけないは、子供を責めても自分を責めてもいけないことです。そして、あきらめずに助けようと努力し続けることです。
 そういう親の心の姿勢はきっと子供の心にも届くと思うのです。それが信頼関係を強くすることにつながるのだと思います。また、子供は親のそういう姿勢を見習うようになるでしょう。

 ここでは、泣く(おもに、赤ちゃん時の)ことについて書きましたが、子供が親に助けを求めるサインはいろいろあります。
 その時に大事なのは、子供が助けを求めているのに気づき、子供の味方になって助けようとし続けることだと思います。
 また、事によっては、「しかたがないこと」「どうしようもないこと」「我慢しなくてはいけないこと」があることを教えるべき時もあります。

 子供が「人を信じること」を学ぶ最初でかつ一番の相手は親です。
 子供が将来、「人を信じられない」ことで苦しまないようにしてあげるためにも、いい信頼関係を築けたらと思います。子供が助けを求めている時がそのチャンスなのです。



   

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