我慢できる心を
生きていく中では、イヤなことも大変なこともつらいこともあります。多少のことは我慢することが大事です。
あまり我慢できない人は、生きるのに苦労すると思います。
子供には、そういう人にはなってほしくないと思います。
我慢できる心を育てるためには、どうしたらいいのでしょうか?
やはり、子供の頃から我慢する経験をさせてあげることが必要でしょう。
ただし、正当なことで我慢させることが大切です。その時はわからなくても、「我慢してよかった」とあとで思えるようなことでです。
「我慢しなさい」と(愛をもって)きびしく言うのはいいと思いますが、つらい仕打ちをしたり、感情的になって怒るのはよくないでしょう。なかなか我慢できない子供に対して苛立つ気もちはわかりますが、子供もつらいのです。
「我慢しようね」とやさしく言い、「ヨシヨシ」と、なでてあげたり抱きしめてあげてはどうでしょうか。子供といっしょに我慢するような感じです。また、子供が少しでも我慢できたら、「えらい、えらい」とほめてあげましょう。
我慢をさせることと、それをやさしく支えることは、同時にできるのではないでしょうか。
我慢できない人の中には、我慢しようとしない人が多いような気がします。自分の一時的な感情に流されてしまいます。「感情の問題」だからしかたがないと思っているのかもしれません。
感情はある程度コントロールできると思います。
そのためには、まず、それを自分が望み、そのための心がけをしようと思うことが必要です。
「(自分のために)我慢しよう」と思い、その時の悪い感情を少しでも抑えられるように心がけることができればいいのです。
子供には、「我慢しよう」と心がける習慣を身につけてもらえたら、と思います。
自分の思い通りにならないことはたくさんあります。
それを知り、我慢できるようになることは大事なことです。
ただし、希望をもてる心を失ってはいけないと思います。思い通りにならないことがあるから、いっそう、自分にできることを探し、それに向かっていける(希望をもてる)心が必要なのです。
子供の我慢できる心を育てることは、難しい課題だと思います。
いろいろな方法があるのだと思います。たとえば、
「心が寛大な人の中で育った子は、我慢強くなります」
(『アメリカインディアンの教え』 詩=ドロシー・ロー・ノルト
加藤諦三/ニッポン放送)
「守ってあげれば、子どもは強い子に育つ」
(『子どもが育つ魔法の言葉』 ドロシー・ロー・ノルト/PHP研究所)
自分の子供の今後のために、どうしたら我慢できる心を育てられるか? を考えてあげてほしいと思います。(ちなみに私だったら、「ハオハオ」を教えると思います)