子供が勉強をするためには(3)

 子「なんで子どもは勉強しなくちゃいけないの?」
 親「うーん、なんでだろうね。よくはわからないんだけど」
 子「こんなことを勉強しても将来何の役にも立たないんじゃないの?」
 親「確かに、そういうこともけっこうあるよね。
   でも、勉強したほうがいいと思うよ。将来の自分のためには」

 こんなふうに正直に話したら、子供はわかってくれるでしょうか?
 子供の親への信頼度が高ければ、わかってくれそうな気もするのですが。

 「勉強の練習」と考えてみてはどうでしょうか。
 将来、何をするのでも、うまくやろうと思ったら、勉強が必要になるでしょう。会社に入ってからでも、勉強しなくてはならないことがあるはずです。
 自分がやりたいことがあっても、勉強しないとできないことがたくさんあります。将来のやりたいことをはじめからあきらめることになっていいのでしょうか?
 それに、ずっと勉強したことがない人が、社会に出てちゃんと勉強できるでしょうか?
 ちゃんと勉強をした経験がある人のほうが、ラクにうまく勉強できるでしょう。

 大人になったら仕事をしなければなりません。遊んでばかり、怠けてばかりでは生きていけないのです。
 子どもの頃から遊びグセや怠けグセをつけてしまうと、将来苦労するのは自分です。

「仕事の練習」「将来の勉強の練習」
 学校は社会にでるための練習の場とも考えられます。
 勉強は仕事の練習のようなものです。他にも、人間関係の練習などにもなるのでしょう。
 一生懸命に練習した人のほうが練習しない人よりもできるのは当然のことです。
 勉強を、「仕事の練習」や「将来の勉強の練習」と考えるというのは、子どもには説得力がないでしょうか。

 親「でも、勉強したほうがいいと思うよ。将来の自分のためには。
   もし、○○(くん/ちゃん)が大人になって子供をもった時に、
   自分の子供に「勉強しなくていい」って言える?
   親は自分の子供に幸せになってほしいから、
   なかなかそうは言えないんだよ」

 なんて、ここまで正直に言うのはどうでしょうか?

 難しい問題ですね。
 「勉強しなくても、将来に自分が困るのは自業自得だから、いいんじゃない」とは、自分の子供には言えないですよね。



   

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