Win−Win

 『7つの習慣』(スティーブン・R・コヴィー/キング・ベア出版)という本があります。
 成功のためのビジネス書なのですが、この中に「Win−Win」という考え方がでてきます。

 「Win−Win」は人間関係の考え方なのですが、「自分も勝ち、相手も勝つ」ことを考えるということです。
 たとえば、ビジネスでは「いい競争をすることで両者(社)が儲かる」「お客様が喜んでくれれば、会社も儲かる」「地域が活性化すれば、近所の店がみんな儲かる」というようなことです。

 ふつう人は、「自分が勝ち、相手が負ける」(Win−Lost)や「自分だけが勝つ(他の人はどうでもいい)」(Win)の考え方をしがちです。(この本には他にも、全部で6つの考え方が書かれています)

 愛(人を幸せにすること)は、まさに「Win−Win」の関係&考え方なのです。「人を幸せにすることで、自分が幸せになれる」のですから。
 本来、恋愛も結婚も子育ても友情も、共に幸せになれるはずのものです。互いに愛のあるWin−Winの考え方ができれば、そうなるはずです。
 ところが、相手と争ったり、自分勝手な考えをしたり、損得勘定の駆け引きをしたり、相手の足を引っ張ったりすると、Win−Winの関係でなくなり、一方が不幸になり、それが自分に返ってきてLose−Loseの関係になってしまいます。

 自分のWin(幸せ)を考えることは誰でもしますが、相手のWin(幸せ)を考えられる人はそんなにいません。
 実際には、相手のWinを考えることが自分のWinにつながることが多いのです。

 私は、「Win−Win」は自分個人の考え方でいいと思います。
 理想としては互いに「Win−Win」の考え方(愛し合うこと)ができればいいのですが、まず自分から「Win−Win」の考え方(愛すること)をし、それを実践に移すことが大切なのだと思います。

 「Win−Win」という印象的な言葉をここでは使いましたが、(自分が幸せになるための)愛の基本である、「人を幸せすることが自分の幸せ」と同じだと思います。
 何かの時に、「Win−Win」というヒントを思いだしてみると、役に立つのではないかと思います。



   

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