しあわせ日記

11月22(日)相手の肚
 「徳川家康」より。
「こうした時にはな、早まって相手の肚など考えて見ぬものじゃ。相手の肚など推測してゆくと、いつかそれに捲きこまれて、わが身の都合を忘れてゆく」
 と、家康が側近たちに言った。

 私たちはよく、相手の肚(はら)を推測し、それにとらわれて、イヤな気分になったり、自分から人間関係を悪くするようなことをしてしまうことがある。

 所詮、人の心はわからない。自分の頭の中で勝手につくりだした、そんな不確かなもののために、自ら不幸になるのは・・・。

 どうせ考えるのなら「(自分の気もちが)いいように考える」ほうがいいと思います。



11月23(月)途中が楽しい
 昼前にNHKテレビで、“北陸のエジソン”こと、発明の名人・坂井さんのドキュメントをやっていた。坂井さんの元には、大小多数の企業が様々な研究を委託しているということです。そんな坂井さんの言葉。

 「できるまでの途中が楽しい。できた後は興味がない」

 だから、商品化されたものがどのくらい売れて、会社がどのくらいもうかったか、のようなことはどうでもいいという。
 また、「できるかできないか、わからないところがおもしろい」のようなこともおっしゃっていました。

 人生は、まさに、途中が楽しいのが一番だと思います。また、どうなるかわからないからおもしろいのだと思います。そんなおもしろい人生を愉しめたら、と思っています。



11月24(火)人づきあい
 くよくよしない方法・その25は、「知らない人にほほえみ、目を合わせてあいさつ」。

 私は、知らない人にほほえむことはめったにありませんが、ひとりでほほえんでいることはよくあります。
 私は、人と目を合わせるのが子供の頃から苦手でした。今はそれが必要だと思うときにはできるようになりました。

 私は無理をしてまで人とうまくつきあおうとは思いません。すべての人と仲良くする必要はありません。すべての人を幸せにしようなどとも思いません。幸せにしたい人を幸せにすることを自分の喜びとできたら、と思っています。

 私の第一印象を「無口でとっつきにくい人」のように言った人がたくさんいます。私はそれはそれでいいと思っています。
 でも、私にはいい友達がたくさんいて、幸せだと思っています。



11月25(水)ちょっとしたこと
 朝、電車の中でラジオの音が聞こえてきた。それも左右から。イヤホンから漏れてくる音。
 本を読んでいた私は、なぜか気になってしまった。
 7時ちょっとすぎで、車内が静かだからだと思いました。そして、「車内がもう少しさわがしかったら、気にならないのだろうな」と思いました。
 それからは、ほとんど気にならなくなりました。

 人間には不思議なところがあります。
 ちょっとした受け取り方・考え方の違いで、感じ方が変わります。



11月26(木)時代を超えて生き残る作品
 きょうの読売新聞・夕刊の榎木孝明さんのエッセー「わたし流」を読む。
 榎木さんは、「太宰治」を演じるらしい。そこで、「人間失格」などを二十数年ぶりに再読し、次のように書かれています。
 時代を超えて生き残る作品は確かにその新鮮さを失わず、私にまた新たな感動を与えてくれた。むしろ若いころに読んだ時より、今のほうがより強く私の心を揺さぶる。そのことに、驚きを感じずにはいられない。
 ハオハオ、同感です。
 私は最近、電車の中では「徳川家康」を読んでいますが、榎木さんと同じような経験をしています。
 20代ではじめて読んだ時には、戦いと、今川/織田/武田/北条/豊臣/徳川などの家の興亡を中心とする展開はおもしろかったが、大半はたいくつだったような気がします。
 30代に読んだ時には、人と人との関係(接し方/人の使い方と仕え方/かけひきなど)、どうしたらうまく人とつき合えるかに興味があったように思います。
 40代になって読んでいる今回が、いちばん味わっているように感じます。それについては、読み終えてから書くこととして、現時点では「人の心」というだけにしておきましょう。

 やはり、「時代を超えて生き残る作品」だからでしょうか。
 いいな、「時代を超えて生き残る作品」。私もそんな作品を残したい!
 実は、これが昔からの私の夢の1つなのです。



11月27(金)いつでも幸せ
 今夜の「ニュースステーション」(テレビ朝日)のゲスト中継は、富良野から倉本聡さん。

 渡辺真理さん「倉本さんが、豊かだなぁ、幸せだなぁ、って思うのは、どんな時ですか?」
 倉本さん  「ボク、いつでも幸せですよ」

 ハオハオ、これは私の理想であり、心がけていることでもあります。



11月28(土)love somebody
 「 love somebody(tonight・・・)」 なぜか今マイブーム。

 誰かを愛することは、素晴らしいこと、幸せになれること。

 ともすると、人は自分を幸せにしてくれる人を探し求めます。
 それよりも、自分が幸せにしたい人を探したほうが、早く見つかると思います。多くの人は自分を幸せにしてくれる人を求めているからです。

 私は、自分が幸せになるための「人を愛すること」は、「人を幸せにすること」だと思っています。
 だから、「 Love somebody!」は、「幸せにしたい人を探そう! その人を幸せにしよう!」。



11月29(日)人生相談
 最近、ホームページに寄せられるメールの返事は日曜日にまとめて書くようになっています。
 先週、「人生相談」と題したメールが届きました。その他にも相談のメールが数通ありました。

 ホームページをはじめてしばらくは、私なりに考えたアドバイスを書き送りました。そのうちに、相談の文章の間に「ハオハオ、○○」と入れて、“お聞きする”という形で返信するようになりました。
 最近は、お断りするようになりました。お断りだけの返事を出すくらいなら、返事をしないほうがいいと判断したこともあります。「大変失礼しました」この場をかりて、深くお詫びいたします。

 1つの理由は、最近私が忙しいということですが、これは言い訳に過ぎないと思います。それよりも「私には人生相談はできないなぁ」と思うようになったことのほうが大きいと思います。個別の問題で、今のその人に合う考えを見つける自信は私にはありません。
 私はその種の専門家ではありません。私は単なる“幸せオタク”です。幸せになる考え方を自分で心がける、というのが私のポリシーです。そのための考え方やヒントを見つけ、それが少しでも人の役に立てたらいいな、というのがこのホームページの主旨です。

 誰でも、悩みや問題を抱えて生活しています。すべてが解決しないと幸せになれないとは思いません。
 私は、問題を解決することよりも、問題とうまくつきあいながら幸せに暮らすことをおすすめします。
 問題があっても、それで苦しまない工夫が大切なのではないでしょうか。問題を思いつめすぎない工夫、イヤな気分になる想像や考え方を繰り返さない工夫、その問題から離れて幸せな時間を過ごす工夫など。
 できれば、問題へのかかわりを最小限にし、自分が幸せになれることをするのに重点を置くのがいいと思います。幸せになることを考えることが、その問題で不幸に陥らない工夫でもあります。

 このホームページの中には、そういう工夫のヒントがあると思います。あなたがそういうヒントや考え方に出会えて、より幸せに暮らせることを願っています。



11月30(月)1人の時を愉しむ
 くよくよしない方法・その26は、「1人きりの静かな時間をもつ」。

 これは私にとってとても大切なことです。
 私は意識すればたいていの時は、幸せを感じることができます。そして、いちばん幸せを意識できるのが1人の時です。

 単に1人になればいいというものではありません。「幸せな1人の時間をもつ」ことが大切です。
 1人の時を静かな心で過ごすのもいいですが、楽しい気もちで過ごすのもいいと思います。やすらかな気もち、ワクワクした気もち、(いい意味の)ドキドキした気もち、(私の好きな)やさしい気もち、充実感のある、夢中になれるなど、様々な幸せな気もちがあります。
 もう少し一般的な、こんな言葉でどうでしょうか。

  「1人の時を愉しむ」

 そのためには、1人の時間をもち、その時を愉しもうと心がける。


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