しあわせ日記

7月1日(火) そんな自分になりたいか?
 きょうもいい天気。きのうからニュースとワイドショーでは、神戸の小学生殺人事件の容疑者逮捕に関する内容がメインになっている。
 犯罪学者、心理学者、社会学者、教育関係者、弁護士や、元検察官、元警視庁捜査官、元FBI、などの人に、ワイドショーのレギュラー・コメンテーターを含めて、いろいろな人が様々なことを言っている。
 本人の問題、家庭・親の問題、学校・先生の問題、社会・教育制度の問題、法律の問題など、様々な原因を追求している。
 親も含めて生活の価値観が、金、ブランド・一流、成績・出世など中心になっているのではないか。最近の子どもは、「我慢できない」「打たれ弱い」「小さなことで悩んでしまう」「自己中心的」などと言う人もいる。

 スーパーモーニング(テレビ朝日)のコメンテーターが、現場からの事件報道のリポーターの後ろで、ピース(V)サインをしている子どもの存在を嘆いていた。ほとんどの視聴者が「そうだ、そうだ」と同意するワイドショー向きのコメントだと思った。私なら、「ハオハオ、そんなヤツも世の中にはいる」と考えるかもしれない。

 私だったら、人がどう思うかよりも、自分がどう思うかが大事だ。「そういうことをする自分でいいのか?」「そんな自分になりたいのか?」このような自問ができれば、「なりたくない自分」にはならなくてすむだろう。
 私は、人を憎んだり、人に嫉妬したり、人を嫌ったりする自分にはなりたくない、と思っている。意図的に人や自分を傷つける人には絶対になりたくない。

 「どんな自分になりたいか?」と「どんな自分にはなりたくないか?」は、忘れたくない自問だ。



7月2日(水) お役に立てるといいな
 きょう、読書ノート「竜馬がゆく」の最終回を書きました。
また、新ページの「幸せになる考え方」も1つめを作りました。

 きのう、「おすすめの幸せになる方法」のコーナーをオープンしたので、7月の新ページがとりあえず出揃いました。
 7月からのテーマは、「役に立つ」「方法」を「まとめ」ていくことです。できるだけ、多くの人の役に立てるような方法を、わかりやすくまとめていこうと思っています。

 おすすめの方法の一番最初が「ハオハオ」なんて、一般的ではなさそうに思われるかもしれません。ところがこれが、方法としては一番簡単(たったの4文字)で、私にとっては効果絶大なのです。これから、使い方や例を追加していき、役に立てるようにしていこうと思っています。

 すべての人の役に立つことはできませんが、誰かのお役に立てるといいな、と考えています。少しでも人の役に立てるかもしれないと想うと、なんとなくうれしくて、やる気も湧いてきます。



7月3日(木) 「深夜特急’97」
 まるで真夏のような暑さです。梅雨はどこへいってしまったのでしょうか。

 夜、「深夜特急’97 ユーラシア編」(テレビ朝日)をみた。
 去年、「深夜特急’96 アジア編」を何となくみて、魅せられた。それで、本を読みたくなった。
 だから、1月から2月に「深夜特急」(沢木耕太郎・新潮文庫)を読んでいる時には、主人公の沢木さんのイメージは、このドラマの主演の大沢たかおさんだった。

 このドラマは、主人公のナレーションに従ってストーリーが進んでいく。本を読んでいる感覚に近い。どうも私はその雰囲気が好きならしい。映像だけでなく、状況描写や心理描写がナレーションで行なわれる。物事についての主人公の考えていることが語られる。私が特に興味深いのは、この心理描写のようだ。

 私はよく、自分が何を感じ、何を考えているか、を省みる。イヤな感じがした時には、どうしてか、どういう考え方をすれば、イヤな感じがしないですむだろうか、と考える。イイ感じがした時には、「幸せだなぁ」とか思う。幸福感を確認できるのはその瞬間からだ。

 私が「深夜特急」を好きなのは、世界にはいろいろな人が生きているのを知ることができるからと、人の心の一端を覗くことができるからのようだ。
 人の心の中を垣間見ることは、めったにできない。唯一少しはわかるのは、自分の心の中だけ。でも幸せはそこにある。だから、そこだけはもう少し見つめていきたい。



7月4日(金) 努力はむくわれず正義は滅びる
 午後、NHK教育テレビで「21世紀の君達へ」がやっていた。数学者・秋山仁さん、ヒゲとバンダナのユニークな大学教授だ。

 小学校では秀才で、有名中学を受験するが、2校とも不合格。
 中学のとき好きな女の子にふられ、見返してやりたいと勉強し、有名都立高校を目指すが、失敗。
 高校では、「数学ができると頭がいい、カッコいいと思われる」と考え、数学を勉強する。数学が好きになったが、成績はいまいち。東大を受験するが合格しなかった。
 大学で数学を勉強し、大学院へ進むが、先生にも見放される。留年して、人のやっていないことをと、「4色問題」に取り組む。「4色問題」とは、地図上の隣合う地域を色を変えてぬる時、どんな地形でも4色だけですむことを証明すること。何とか卒業し、就職する。

 31歳で、アメリカのミシガン大学に留学する。グラフ理論で世界的に有名なフランク・ハラリー教授に、誇大自己PRの手紙を送って実現した。1年間、「4色問題」を研究するが、他の研究者に先を越されてしまい、研究中絶。
 ハラリー教授の推薦で、全米30州の講演旅行を3ヶ月続け、日本に帰国する。

 日本に帰り、4色問題を含むグラフ理論のパイオニアとして活動し、やっと国内で学問として受け入れられるようになる。
 その後キャラクターを活かし、積極的にマスコミなどに登場し、数学の伝導者として活躍。「全国民を数学ファンにする」のが目標だと言う。

 秋山さん本人が言う。「受験失敗、失恋、多数。でもそれを昇華しエネルギーに変えてきた」
 そして、番組の最後に、秋山先生から21世紀の君たちへのメーセージ。

 「屈辱は買ってでもせよ。屈辱をバネにせよ。
  努力はむくわれず、正義は滅びる。
  されど、若者は挑戦の日々を続けよ」

 努力はむくわれないこともある。正義が滅びることもある。でも、努力はむくわれるだろう、正義は勝つに違いない、こう信じることができるから、挑戦を続けることができるのだろう。



7月5日(土) 味わう
 きょう、ホームページに少し追加をしました。
 1つは、心の散歩エリアの下に、インナーチャイルドへのメッセージを直接書くようにしました。週に1回は更新していくつもりです。
 もう1つは、人生相談エリアの下に、フクロウの会話をいれました。これは、日記の中で時々やっている2羽のフクロウ・キャラクタによる会話形式のもの。月毎に替える予定です。

 今週のメッセージの中にある「耳をすませば」については、3月に日記の中で書きました。今日は「味わう」について。

 少し前に、NHK教育テレビで「海外ドキュメンタリー・心と治癒」が放送されました。乳ガンの患者さんを対象としたストレス緩和クリニックの紹介。そこでは、最初に干しぶどうを1粒ずつ配り、ゆっくりと時間をかけて噛み・味わう、というエクササイズをやった。ふだんは気づかなかった干しぶどうの深い味わいを体験する。
 要するには、同じ事をするにも、味わってするのと、無造作に形式的にやるのとでは、感じ方がまったく違うということです。これは、食べること以外でも言えます。

 私などは、トイレで(大でも小でもいい)、「あー、気持ちいい」などと味わうことがあります。味わう気があれば、誰にでもできると思います。快感を豊かに実感できます。

 幸せを感じる時には、この「味わう」という意識がたいへん物を言う。「味わう」には、欠点探しでなく、いいとこ探しの意味もある。何よりも、幸せを見逃すことなく、自覚できる。

 私たちは、たくさんの幸せを見逃してしまっています。今のあなたにも、気づくことさえできれば、味わえる幸せが必ずありますよ。



7月6日(日) 人の幸せを祈るヘンな人
 あしたは七夕。短冊を作りました。

 これじゃ、まるで「いいひと」。
「みんなの幸せが自分の幸せ」

 きょうは、散歩には出かけなかったが、私は散歩の途中で神社に寄り、人の幸せを祈ることがあります。あくまでも散歩のついでなのですが、少しは気持ちのいいことです。
 ついででも、繰り返し祈った効果がでているようです。人の幸せな姿を見た時に、私もうれしく思えます。それが私の願いの1つだからです。私は元来、人に嫉妬することはありませんが、人の幸せはやはり他人事でした。最近は人の幸せも、私の願いであり、幸せでもあると感じることがあります。

 これじゃ、いい人より、ヘンな人だよね。
 自分でも不思議なんだけど、本当のことなんだよね。これが。

 自分の愛する人の幸せを祈り、その人の幸せをうれしく思う。これなら、誰かに同感してもらえるだろうか。



7月7日(月) 風が好き
 きょうも暑い日だったが、まだ風があったのでよかった。

 午前中は、ベランダ側のガラス戸を全開にした。ついでに玄関のドアにチェーンをかけてから、少し開けてクツをはさんだ。廊下から風が吹き込んでくる。気圧の差があるからだろうか。
 部屋の中では風は少ししか感じられない。でも玄関のせまい通路ではいい風が続いている。そこで、イスを玄関に持っていき、流し台を机代わりにして、作業をすることにした。気分も少し変わってなんとなくいい。風もあって涼しい。また、たまにやってみようと思う。

 夕方、外出すると、やはり風があった。やっぱり自然の風はいい。私は風が好きだ。風を感じられると幸せな気分になってくる。
 風は肌で感じられる。空気の質感や臭いも感じられる。風が強い時には音も聞こえる。草木のゆれで風を見ることもできる。それらが合わさって風として感じられる。自然の不思議と力を感じることがある。

 風は生き物のように思える。やさしさを感じることさえある。
 風が吹いただけで、幸せを感じられるなんて、いいと思う。



7月8日(火) 宇宙と夢
 火星に水があったらしい。それどころか大洪水の跡が見つかったらしい。アメリカが打ち上げた、マーズ・パス・ファインダーが火星に到着し、ソジャーナーという探査ロボットが火星の映像を送ってきてわかった、とニュースで伝えられた。
 既に、南極で発見された火星からの隕石の中に有機化合物が発見されており、今回の水の発見で生命存在の可能性が高まったという。ひょっとしたら火星人がいるかもしれない。

 きょうの「たけしの万物創世記」(テレビ朝日)は「NASA特集」だった。宇宙開発の歴史が紹介された。2002年には、国際協力による宇宙ステーションが完成するという。

 それにしても宇宙開発には、莫大な費用がかかる。それによって我々が得られる実益は少ないように思われる。私たちの知ることのできる知識など、宇宙という尺度ではほんの少しでしかない。では、なぜ人類は宇宙開発に莫大なお金と時間を使うのか。地球上には、貧困に苦しむ人も、飢え死にする人も実際にいるというのに。

 宇宙には夢がある。可能性がある。現実的な利益は少なくとも、夢があれば、人はそれにかけることができる。私はそれが人間の素晴らしいところだと思う。

 帰りに駅のそばで、また道を聞かれた。酔っぱらいのおじさんに「エキ、ドコ?」と声をかけられた。私は黙って微笑み、指をさした。駅の入口まで15mだった。

 夜道を歩きながら、空を見上げた。1つの明るい星が目に止まった。「今見ている光は何十億年以上前にあの星を出たのだろうか」と思った。そして、歌った。
「宇宙は広いな 大きいな 行ってみたいな よその星」



7月9日(水) 英会話学校
 夕方のニュース「ザ・ヒューマン」(フジテレビ)で、英会話学校に関するトラブルを特集していた。
 強引なキャッチセールス、解約拒否、予約がとれない、など。
「英会話学校は、学校でなく業者だと思ったほうがいい」そうだ。

 駅の近くの高い賃料、少人数制にするために雇う多くの外国人教師の人件費、テレビCMや派手な広告のためのコスト。どれをとっても、採算をとるのは大変そうだ。
 東京都の消費者団体に寄せられた苦情の5分の1が1業者に集中しているとのこと。へんなおじさんのCMで有名な駅前留学のXXXXだそうだ。
 生徒へのインタビューで、「英会話ができるとカッコイイから」というのがあった。なんとなくわかる。ただ、実際に使う場が頻繁にないと、修得するのは難しいと思う。

 ところで、「幸せ学校」ってつくったら、はやるだろうか?
だって、英会話より役に立つと思うのだけれど・・・
 出張、個人指導、低料金。どうですか、お客さん!!?

ジョーダンはよしなさい!    Mジョーダン好き



7月10日(木) 夏の昼食
 昨夜の「タモリの新哲学大王!」のテーマは「美食」だった。
 私はとても美食家とは言えない。小食だし、食欲も薄いようだ。

 今日は涼しかったので、昼はナポリタンにした。私の昼食は一年中ほとんど麺類だ。暑い夏は、冷たい麺専門になる。
 今年も既に、おとといは冷し中華だし、きのうは冷しきつねスパゲッティ。冷しうどんも好きだが、最近は冷しスパゲッティもよく食べる。

 スパゲッティをゆでて、水で冷し、麺つゆと氷を入れた皿に盛る。油あげときゅうりの千切りをのせる。最後にきざみネギをふりかける。
 きのうは、ビールのつまみ用のインゲン入りのさつま揚げがあったので、これも細長く切ってのせた。まあまあ、よかった。先日は、冷し中華のようにハムをのせたが、いまいちだった。
 わさびを少しずつ入れながら食べると、コシのある麺がなかなかいい。麺に味がつきにくいので、まぜながら具といっしょに麺を食べるようにする。途中から、マヨネーズを少し入れると味が変わっていい。

 今年はまだ、そうめんや冷むぎは食べていないが、夏の昼には冷し麺がいちばん。ちょっと工夫をしながら、食べたいものを、食べたいときに食べればいいのだ。
 何を食べても、味わないで食べるのは、もったいないと思う。幸せも・・・


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