しあわせ日記


5月1日(木) たらいの水
 朝風呂に浸かっていたら、昨晩の「新哲学大王!」(フジテレビ)でハリソン・フォードが「お金とは、水のようなもの」と言っていたのを思い出した。たぶん、つかもうと思っても指の間から漏れてしまう、のような意味だったと思う。確かにお湯はつかめない。

 さらに連想したのが、「たらいの水を手元に集めようと引き寄せても逃げてしまう。反対に、手元の水を前に押し出すと手元には自然に水が流れこんでくる」のような言葉だ。これもお金についてだったと思う。1万円札の福沢諭吉が言ったと、本で読んだような気がする。いかにも昔の教育者が言いそうなことだ。でも今の学生に言っても、素直に聞き分けてもらえるとは思えない。そもそも"たらい"を知らないかもしれない。
 もしこれが水でなくて砂だったら、手元には戻ってこない。お金に関しては、水の例より砂の例のほうが現実的だ。お金をどんどん使う浪費家には、お金は貯められない。それどころか目の前に穴があく。さしずめカードローン(借金)のようなものか。
 本来は、「お金を有効に投資しろ」や「人にした親切は自分に返ってくる」のような意味だと思う。

 浴槽の中で胸の前に両手を持っていき、バスケットのチェストパスの要領でお湯を押し出してみる。確かに目の前にお湯が左右から流れ込んでくるようにも見える。しかし、「お金が増えた」という感じではない。せいぜい「金は天下の回りもの」という感じだ。そもそも浴槽の中のお湯の量は変わらない。だからお湯の深さもほとんど変わらない。もしかしてこれは、平等の法則かな、とか思う。それなら、「幸せは少しの波はあるが皆に平等に与えられる」なんて言ったらどうだろう。
 いまいち説得力がない。

 あーまた朝から、つまらないことを楽しく考えてしまった。



5月2日(金) Happy Feeling
 今朝、見たよ&ご招待メールが届いていた。SUGIURAさんからだ。さっそく見に行く。Shun's Happy Feeling Exchange!というホームページ。英語で『うれしかったこと』(Happy Feeling)を投稿しよう、というのがメインの英語ページ。
 掲示板形式の投稿ページには、すでにたくさんの"My Happy Feeling"が並んでいる。2・3行のものが多く、英語もわかりやすいものばかりだ。その内容がとてもいい。「I'm happy」「I was very happy」という言葉があふれている。日常的なこと、ちょっとしたことも多く、思わずニンマリしてしまう。
 学校の先生からのものがいくつかあり、その中には「Student's Happy Feelings」をまとめて投稿したものもある。(英語の授業の課題?)

 英語で書くということにすごく意味があると思った。
 表現がシンプルで、それが幸せな気持ちを素直に表現している。2・3行のものが多いのも違う意味で英語だからだと思う。
 そもそも、"幸せ"なんて恥ずかしくて言えない、という気持ちは私にもわかる。"ハッピー"ならラクに言える。これは日本人に多いシャイな性格だからだろうか、"幸せ"を日常的には口にしない文化だろうか。アメリカ人のインタビューなどを聞くと、"happy"という単語が自然によく出てくる。

 このホームページへの「幸せ」に関する掲示板の設置については、去年から考えています。いずれ設置することにはなると思いますが、時期はまだ未定です。
 今日、多くの「Happy Feeling」を読んで、「幸せは人それぞれ、幸せはたくさんある」とあらためて実感することができました。



5月3日(土) goo
 久しぶりにネットサーフィンをしてみた。私が自分で「幸せ探し」と呼んでいる「幸せ」の検索だ。それを思い立ったのは、インターネット・マガジン6月号のgooという検索エンジンに関する「日本語ドメイン最強の検索サービス登場?」という記事を読んだからだ。

 gooを呼び出すと、シンプルな感じ。
 以前の経験から「幸せ」だけではたくさん出てくるので、「幸せに」を検索してみる。なんど6,426件。これはすごい。とりあえず検索結果を見てみる。なんと1番から3番までは、幸せのホームページの中のページ。その後にもこのホームページ中のページがパラパラ出てくる。
 それではと、「幸せになる」を検索すると、まだ1,041件。
 こうなったらと、「幸せになる方法」を検索。やっと75件。そんなに幸せになる方法を書いている人がいるのかと思ったが、1から10番までを含む約30件はこのホームページ。また、CSJやJOY、NETPLAZA、INFOWEBなどのディレクトリ・サービスなどのこのホームページの登録情報を含むページも多く、3分の2以上はこのホームページという感じだ。
 他の人の「幸せになる方法」を覗いてみた。「誰かの幸せを願うこと」「寿司を腹いっぱい食べる」というのがあった。1つのページには「幸せになる方法」というリンクがあったのでクリックしたら、「そんなん、うそですよ!」だって。

 確かにgooの検索能力はすごいようだ。そのかわり、うまく絞り込んだ検索語と条件を指定しなければ、たくさん出てきてしまう。
 私もいくつか試してみた。「幸せになるために」では114件でまだ多い。
「幸せになるためには」7件。「幸せになるには」16件。
「幸福になるためには」13件。「幸福になるには」7件。
「しあわせになるためには」1件。「しあわせになるには」0件。
 この検索により、いろいろな意見を見ることができた。なかなかおもしろい。今度新たなページを作って紹介することにします。「新哲学大王!」でやっているような「人生とは」「恋愛とは」「お金とは」「幸福とは」などもおもしろそうだ。
 gooのおかげで新たな「幸せ探し」が楽しめそうだ。



5月4日(日) スクラップ整理
 今日は午後からスクラップの整理をした。大半は新聞の切抜き。そのうちの3分の2は人生相談欄で、200くらいはあった。1年分くらいだろうか。ついでに過去のスクラップも整理し直そうとしたが、約5年分はある分量はとても今日中にできるものではない。とりあえず以前からしてあった大きな分類に分けて、別々の封筒に入れた。
 やはり人間関係の相談が圧倒的に多い。夫婦、親子、兄弟、嫁姑、親戚、恋人、友人、職場・学校、近所など。特に多いのは、夫婦、嫁姑、恋愛、人づきあいなどの問題。その他では、性格、コンプレックス、悪癖、心の問題や、人生、進路、夢、不幸な出来事など。

 このホームページには人生相談のページがある。ただし、通常の人生相談とは視点が違う。あくまでも本人が問題について考えるヒントや考え方を提案している。残念ながらまだまだ中途半端な状態で、あまり人の役に立ちそうにもない。私自身は、いろいろな問題を考える時に参考として使うことがある。
 今週から新たなアプローチを開始しようと思う。1つは人生相談によくある問題の分類。もう1つは具体的な相談についての考察。どちらも1週間に1つくらいのペースではやりたいと思っています。6日から開始します。乞う、ご期待。

 ほとんどの人が何かしら悩みを持っている。少なくとも問題は抱えている。しかし、それらは生活の中の一部とするべきだ。1つの問題だけで生活すべてを不幸にしないほうがいい。そのためには、問題にうまく取り組む能力と、問題を幸せになるように考える能力が重要だ。その能力は実際に前向きに現実問題に取り組んだ結果として養うのが一番だが、事前にいろいろな問題を考えることでも養うことができる。
 何らかの問題を抱えながら、幸せに暮らしていくことが、現実的な幸せな生活だと思う。



5月5日(月) 科学の進歩
 今朝、電車の中で「パラサイト・イヴ」(瀬名秀明/角川ホラー文庫)を読み終えた。最近映画も公開されたSFホラーだ。確かに映像化したらおもしろそうな内容だ。ミトコンドリアや遺伝子などよくわからないが、そのストーリーには恐ろしいものがある。
 最近の科学の進歩で、遺伝子・脳・免疫などの分野では、人間の存在そのものを考え直すようなことがわかってきている。生き物、特に人間はよくできているものだと思う。神様がすごいと考えるのか、とてつもなく長い年月で進化してきたと考えるのか、優秀なものだから自然界で生き残り繁栄してきたと考えるのか、いろいろなことが考えられる。
 ところが人の悩みは昔からそう変わってはいないようだ。だから古い本でも十分に説得力がある。それでも決定版はない。悩みを解決する方法論は確立されていない。ふつう科学では過去の業績を生かし、その上にどんどん進歩を重ねる。なのに、人とのいさかい、コンプレックス、生きること自体などの悩みは延々と続いている。そういう心の問題に対する有効な対策はありえないのだろうか。未来の人たちにも役立つものを残すことはできないのだろうか?

 夕方のニュースで、バイオ技術でクローン花を作って出荷していると言っていた。既存の品種より小さめなものを作ったり、蘭などの育成が難しいと言われるものを作ったりしているという。クローンだから、色や形も均一になるのだろう。来週日曜日の母の日に向けて、ちょうどよく開花するようなカーネーションも作られている。それらを商売として大規模に行なっているのはビール業界だという。バイオの研究を活かした成果だ。

 今後、科学はどのくらい進歩していくのだろうか。そして、私たちの生活はどのように変わっていくのだろうか。その時、私たちは幸せに暮らしているのだろうか。きっとどんな時代になっても、人の悩みはなくならないし、不幸な人もいるのだろう。でも、どんな環境でも幸せに暮らせる人はいる。私はそういう人になりたい。そのために努力している。



5月6日(火) 家族と夢
 今朝のアップロード時には、まだ今月の人生相談「親との問題」はできていなかった。きのう遅くまでその問題に関する人生相談のスクラップや本をひっくり返していた。そこでまとめたものを朝から入力していた。
 つけっぱなしのテレビでは「スーパーモーニング」(テレビ朝日)の人生相談コーナーをやっていた。姑の応対がひどい、夫もマザコンで浮気もした。離婚したいという内容だ。
 10時頃、「親との問題」(第1回め)をアップロードした。
 午前中に、明日から始める読書ノート「アランの『幸福論』」を作成する。
 午後は、これも明日から始める「今週の人生相談」の1回めを作成する。「親の暴言」という問題だ。まず、暴言の例をスクラップや本からピックアップする。
 ビデオで昨晩の「ひとつ屋根の下2」(フジテレビ)を視ながらやる。「心にダムはあるのかい?」という決まり文句が出てくる。
 「おもいっきりテレビ」(日本テレビ)の人生相談のコーナーも視る。夫の姉妹(小姑)とのつきあい方についてだった。
 夕方には、今週の人生相談の1回めができる。

 午後7時から「快傑熟女!心配ご無用」(TBSテレビ=人生相談バラエティ)を視る。最近人生相談番組が多い。
 裏番組。フジテレビの「SMAPの夢かなえます」は、人探し&再会番組。この手も最近多い。テレビ東京の「わたしたちは18歳」は録画中。何人かの夢を持った18歳のドキュメントのようだ。夢やチャレンジに関する番組も増えている。

 最近のテーマは、家族と夢のような気がする。
 明日水曜日にTBSテレビで夜やっている「しあわせ家族計画」は、父が与えられた課題(ピアノ演奏・けん玉・円周率暗記=先週)にチャレンジして、テレビカメラを前にした本番で1発成功すると、家族の夢(品物、旅行、サービスなど)が叶うというもの。家族と夢を合わせた企画だ。
 家族(愛)と夢ということは、本来のテーマは「幸せ」なのだと思う。
 そう言えば、明日放送の「タモリの新哲学大王!」(フジテレビ)のテーマは「幸福」だ。私としては見逃せない。あなたもよろしかったらどうですか。



5月7日(水) お買い物
 夕方、買い物に出かけた。まずは福家書店へ。「エヴァ」と「テレパル」を買う。
 そして、メディアバレーへ。地下の食料品・日用雑貨のフロアへ直行。切らしていた大好物の納豆とネギ。インスタントコーヒー、カップヌードルなどを買う。レジへ向かおうとした時、トイレットペーパーのストックがないのを思い出した。安いのを探したら、18ロール395円というのがある。持ち帰りが面倒かと思ったが、これだけあれば当分は買いにこなくていいだろうと、レジへ持っていく。

 帰り道。私はショルダーバッグを肩にかけ、左手にはネギが顔を出したスーパーの袋、右手には18ロールのトイレットペーパー。道行く人はどう思うかなぁ、などと考える。1人暮らしのもてない独身男?奥さんの尻に敷かれ仕事帰りに買い物を頼まれたサラリーマン?などと考えるとおかしくなった。
 駅のそばで前から若い女性が歩いてくるのに気づいた時に、目の前に蚊のような小さい虫が飛んできた。両手がふさがっているので、フッーと口から息を吹きかけたが、口に入りそうな気がしてあわてて顔をそむけた。ちょうど女性とすれ違う直前だった。もちろん相手には虫は見えていないだろう。私はその女性がどう思っただろうかと考えた。すれ違う時に、フッー、プーンみたいな感じだ。気を悪くしたかもしれない。でもきっと何も気にしていないに違いない。

 私は人がどう思っているだろうかとよく考える。昔は人の思惑を気にし、少し臆病になっていた。今はもっと気楽に考えられる。どうせ人が何を考えているかはわからない。でもそれをあれこれと想像してみるのはおもしろい。1つの答えだけでなく、いろいろな答えを出してみる。そのうちにバカバカしかったり笑える答えが出てきて終わりになる。
 人が思っていることを考えるのなら、楽しんで考えよう。本当は何だかわからない抽象画みたいなものだから。



5月8日(木) リプレイ
 昨晩視た「新哲学大王!」(フジテレビ)については、きのうのうちにページを作成し、12時頃にアップロードした。
 今日午前中に、番組内容に対する私の考えを追加した。
 午後になっても頭に残っていて、ついそのことを考えてしまう。なぜかと言うと、幸せに対する消極的な意見が多かったからだ。

 夜になって、念のために録っておいたビデオをリプレイして視直した。今度は気になる言葉をひろってみた。
 そもそもタモリさんは、「幸せって考えたことがない」「幸せを求めて過ごしていない」「幸せを第一目標にして生きていない」と言っていた。世の中にはこういう人も多いのかもしれない。
 また男性パネラーの発言には、「幸せそうな顔をするのはテレくさい」「日常的な幸せを、あえて『幸せ』って言うほどのことではない」「幸せって言葉をしょっちゅう使いたくない」のようなものがあった。私も昔はそうだった。これらは多くの男性に共通することだろうか。でもアメリカ人の男性は"Happy"ってよく言うと思う。ということは、日本の男性に多い傾向だろうか。

 「普段幸せを自覚しない」と言った人がいた。
 幸せになりたくない人はいない(このホームページのアンケートでは、現在74人中1人だけいる)。だったら、幸せを自覚できたほうがいいんじゃないだろうか。
 何かをしたいのに、それをしようとしない人。何かがほしいのに、それを手に入れようとしない人。こういう人って素直じゃない。幸せになりたいのに、どうして幸せを求めて生きないのだろうか。
 その辺の理由をこれからも考えてみたいと思う。



5月9日(金) すっきり
 朝から、眼が眠い。眼が疲れているのではなく、眠い感じがしていた。3時間近く寝たし、頭が眠いわけでも、身体が眠いわけでもない。
 朝風呂にゆっくりと浸かって、眼を閉じて汗をかいているうちに、眠気はさめた。そして、アタマを洗う。私はいつものように水でシャンプーの泡を流し始める。どちらかというと頭を冷やしているという意識が強い。最近は水道の水も少しぬるくなってきたが、気持ちがいい。そして、最後はお湯で流す。
 風呂から上がると、眼も頭も身体もスッキリ。

 夕方外出すると、空はすっきりと快晴。昨晩の強い風と雨がウソのようだ。
 空気は存外にひんやりしていて、深呼吸すると口から胸からお腹まですっきり。そう言えばここ3週間ほど少し調子の悪かったノドも気にならない。
 トコヤに行き、アタマもスッキリ。
 帰り道、すっきりとしたペーパームーンが西の空に止まっていた。

 事務所に戻りテレビをつけると、「金曜テレビの星!」(TBSテレビ)がやっていた。きょうは「バブル崩壊王」。バブル景気とともに天国と地獄を味わった人たちのドキュメント。一時は数千万円、中には3億・5億という借金があった人もいる。でも、今その皆さんはイキイキと生活しながら借金を返し続けている。それもすごい勢いで返済は進んでいる。決して不幸には見えない。ご本人たちもそういうことは言っていない。
 苦しいときに本当に大切なもの、大切な人がわかったという。
 きっと借金を返し終えたらスッキリするだろう。でも、苦しみから逃げ出さずに、覚悟を決めて前向きに生きだした瞬間に、すでにスッキリと割り切れたのかもしれない。

 自由気ままに生活している私だが、借金はないし、好きなことをして暮らしている。ずいぶん幸せだと思う。そして、将来はなるようになる。すっきりと生きたいな。



5月10日(土) 未熟者め!
 朝起きて最初に視たテレビのニュースは、可愛かずみさんの自殺だった。可愛さんと言えば、「トライアングルブルー」と「季節はずれの海岸物語」を思い出す。

 朝、駅の階段を昇るとき、後ろにいた2人の男子中学生の会話が聞こえてきた。
「ヒロスエって性格悪いんだって」
「そんなのウソだよ。それより、ともさかのほうが超ワルだって」
 私は心の中で「未熟者め!」と言った。
 次の瞬間、「未熟者め!」と自分に言った。


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