しあわせ日記
12月11日(木) 生活習慣病
福島県で75歳の母と46歳の娘が餓死した、というニュース。
今の日本では、餓死は大きなニュース。
一方で、多くの女性がダイエットに苦労している。拒食や過食に苦しむ人もいる。
糖尿病になる人もいる。
主に食べることの問題。
「食べる」ことは、生きるために大切なこと。
「食べる」ことは、幸せ。
「生きるヒント3」(五木寛之・角川文庫)に、次のように書いてあります。
「僕は最近、食べる回数を減らしているのですが、それは単に健康のためとかではなくて、ちょっと気障(きざ)にきこえますけれどそのつど感謝しつつ食べることに心を向けようと考えているからです」
「6章 食う」より
「大事なことは何か。なにごとによらず、一つずつの行為を十分にあじわいながら、その一瞬を大切に過ごすこと。それがいま、特に大切に思われてならないことなのです」
「3章 味わう」より
糖尿病・高血圧などの成人病を、最近は生活習慣病と呼ぶらしい。
生活習慣を変えれば、生活習慣病は治る。
人の幸不幸もほとんどは生活習慣病のようなもの。
それじゃオマエは幸せ病か? 私は幸せオタクでーす
12月12日(金) ムカツク
夕方電車の中で、「ムカツク!」という若い女性の声。見ると女子高生が2人で話している。
「ムカツク」という言葉を若い人たちはよく使う。私は、ムッとすることはあっても、言葉に出すことまずはない。少なくとも「ムカツク」のような自分の怒りを表現する言葉は出てこない。心の中で「ハオハオ」と言うことはよくある。
「ムカツク」と言うのと、「ハオハオ」と言うのでは、湧いてくる感情はずいぶん違うと思う。
怒ると身体の中に一種の毒ができるという実験は有名です。確かに怒るのは身体によくないような気がします。怒りに身をまかせての行動は、よくない結果になりやすい。
夜、「ジャパンエナジーVSいすず」のバスケットの試合をTVK(テレビ神奈川)で放送していた。いすずの佐古選手が、審判の判定に怒って、執ように文句を言い、退場になった。
気持ちはよくわかる。私も審判に文句を言うことはよくある。
怒りはうまくコントロールしなくては。
電車の中の女子高生の1人が、「△△がちゃんとしないから」と怒った理由を説明している。
私も先日、同じようにむかついたことを思い出した。友達のしたことが他の友達にやさしくない、と感じたのだ。「なんでこうしないんだ」と腹が立った。ところが次の瞬間私は、「久しぶりにこれだけ腹が立ったな」と考えている。さらに、「日記のネタになるかな」などと考えてしまう。
「ハオハオ」を使う必要もなく、怒りはどっかにいってしまった。
12月13日(土) 忘年会
きょうは、勉強会の忘年会。夕方、新宿へ行く。小田急線を降りてから店に着くまで、すごい人混み。街の雰囲気は、もうクリスマスって感じ。
出席9名。いろいろな話が出ました。
1人が先日、車が事故で廃車になった話をする。奥さんが運転していて、ガードレールに激突したという。家にいた友達に奥さんから電話があった時に、真っ先に奥さんと子供の身体の心配の言葉がなかった、と今でも奥さんが怒っているという。
それはしょうがない、とみんな納得。1人は、「ウソでも真っ先に聞かなくちゃ」と言う。
1人は、不景気の影響で会社が大変だと言う。社員の約半数をリストラ。冬のボーナスはナシ。もしかしたら、会社自体が危ない、という。
そこで、山一証券ではボーナスが出た、という世間話になる。政府は中小企業など助けてくれない、公的資金と呼ぶ我々の税金を使うな、と怒りの声が。
山一では住宅費補助に15万円も出ていた、と週刊誌に書いてあった、とさらに1人が怒る。
銀行や証券会社の給料や待遇は良すぎる、つぶれる前にどうしてリストラやボーナスカットなどの精いっぱいの努力をしないのか、と怒りは続く。
単なる酔っぱらいのおじさんたちの話でした。
12月14日(日) 十二分に生きる
今朝の「爽やかインタビュー」(NHKテレビ)は、山崎章郎さん。
「病院で死ぬということ」(主婦の友社)の著者として有名なホスピス医。
山崎さんは若い時に、「医者としてどうあるべきか?」と考える。
「ドクトルマンボウ航海記」(北杜夫)を読み、船医になる。
南極の海底調査船で4ヶ月の航海中、「死の瞬間」(キューブラ・ロス)を読み、死の迎え方について考え、終末医療の道へ。
山崎さんは言う。
「人はどんな形で死を迎えるかわからない。
その時に、十分に生きた、と思えればいい。
そのためには、日々の積み重ねが大切」
今夜の「毛利元就」(NHKテレビ)は、最終回「よく生き、よく死に」。
元就は病の中、地獄に落ちるか極楽に行けるか、と夢の中をさまよう。
その結果、
「わしはなぁ、この世の中を十二分に生ききった。
地獄でも、極楽でも、どちらでも良い」という心境になり、
「良き一生であった。礼を申すぞ」と言い残し、この世を去る。
私は、「十分幸せに生きた」と言えるように、生きたいと思います。
12月15日(月) 心療内科
「心療内科医・涼子」(日本テレビ)は、今夜が最終回。このクール(3ヶ月)でちゃんと全部見たのは、このドラマだけでした。(「毛利元就」は1年間、全部見ました)
このドラマのほとんどの回の中で、何かしら親との問題が原因として出てきました。
根の深い心の病は、親の影響が大きいのでしょうか?
ところで、「心療内科ってどんなところ?」「精神科との違いは?」。
gooで「心療内科」を検索して見ました。844件。
ほとんどは病院関係。「心療内科医・涼子」について書いたページもいくつか見受けられます。
日本大学板橋病院のホームページに、次のように書いてありました。
心療内科とは、ストレスより生じた心身症について、ストレスと病気の関係を探り、その治療と対策、予防など人間のこころとからだの関係について総合的な治療を行う科。
心療内科は、ストレスによって発症、慢性化、難治化、した内科的疾患を取り扱う。
精神科は、重症のノイローゼ、分裂病、そううつ病、人格や行動の障害などの精神疾患を取り扱う。
心療内科では、おもに薬とカウンセリングによる治療が多いようです。心理カウンセラーのいる病院も多く、各種の心理療法を用いる場合もあるようです。
このドラマを見て思ったのは、人間の心の難しさです。
「やりたいけど、できない」「わかっちゃいるけど、やめられない」など、自分で自分をコントロールできないことは確かにあります。
ましてや、人の心を変えることは・・・
このドラマで扱う問題は難しいものでしたが、全体的に楽しい雰囲気の場面が多く、勉強になるとともに、愉しませていただきました。
12月16日(火) 幸せ中の不幸、不幸中の幸せ
午後、「29歳のクリスマス」(フジテレビ)が再放送されています。
このドラマ、好きなんです。セリフが特に。(脚本・鎌田敏夫)
また、CMの前に文字のセリフが出ます。きょうのは、
”いつまでも続く 幸福をください”
”友達は大事 友達は邪魔”
”共通の敵は 人を幸福にする”
”泣くことしかできなかった あなたのために”
そして、きょう、
「幸せの中にポツンポツンと不幸があるのと、
不幸の中にポツンポツンと幸せがあるのと、どっちがいい?」
彩(=松下由樹)
というセリフがありました。
あなたは、どちらがいいと思いますか?
私は以前、次のように書いたことがあります。
「不幸なとき、そこには必ず幸せがよりそっており、
幸せなとき、そこには幸せによりそわれた不幸があるかもしれない」
そして、よく書くのが、
「不幸を数えて暮らすより、幸せを数えて暮らそう」
12月17日(水) 「自分探し 心探し」
「自分探し 心探し」という新聞の連載記事がありました。
(読売新聞、4月1日〜4月12日・全8回)
見出しと、気になった言葉を拾ってみました。
1.気軽に「精神世界」をはしご 「"癒し"オタク」
<精神世界>を遍歴し、出口が見つからずに悩んでいる人たちに共通するのは、自己愛が強く、自分を導いてくれる何かに寄りかかりたいという気持ちが強いことだ。
2.「正常」と「異常」を右往左往 「ボーダーレス化」
社会自体の不安定さ投影
ボーダーライン : 「正常」と「異常」の間で揺れて、
感情や行動をコントロールできない。
3.心地よさだけ受け止めたい 「仮想現実」
インターネットで連帯感
「ネット上でいま求められているのは、現実から遊離しているこうした人たちの心を理解したうえで、現実の場にしっかりつなぎとめることができる人の存在なのではないだろうか」 法政大学・カウンセラー・阿世賀浩一郎さん
4.募る不安に指針求め 「ストレス」
心理関係書がブーム
5.本音言えず周囲と亀裂 「自己表現」
勇気を持つことが必要
6.ぬぐいきれない孤独感 「老い」
「自分はいてもいなくてもいい存在?」
「生きがいを持ち、自分の考えを他者に語りかける」
7.我慢知らず、現実感希薄 「人間関係」
他人と心通わせる力欠く
「物事をあっさりあきらめてしまう子供たちが増えた」
「我慢しない子供たちは、人間関係が煩わしくなると、それまでの関係を断ち切って自分の世界に逃げ込む」 カウンセラー・上村賢二
「現実の重みを受け止められない子供たちは、人とどうかかわっていったらいいのか分からない」 フレンド・スペース顧問・富田富士也
8.幻想求め現実逃避 「リセット感覚」
「孤独ととことん向き合い、自分を探求する心構えが必要な時なのでは」
東工大・助教授・上田紀行
「『自分』は追い求めるものではなく、ここにあると気づくもの」
「私は私でしかない。それ以上でもそれ以下でもない」 文筆家・池田晶子
これだけ読むと、病的なとらえ方、否定的な取り挙げ方のように思われるかもしれません。記事の内容は、いろいろな自分探しの方法の紹介、体験者の話、専門家の意見など。
4月19日には、この連載への反響が多かったという記事が載っていました。
「自分と同じ悩みを持っている人がいることがわかり、ホッとした」
「あの記事の主人公、まるで私にそっくり。自分は特異な存在と思っていましたが、そうではないんですね」
のようなもの。
「会社の仕事以外に市民活動に打ち込んでいる。自分が安らぐもう1つの場所を見つけた」
「書くことで私は自分と向い合い始めた。本来あるべき自分に出会うために」
「勇気を出して自分を見つめ、自信を取り戻したい」
のようなもの。
それだけ、「自分がわからない」と考える人、自分探しをしている人が多いのだと思います。
私は自分探しをすることはいいことだと思います。ただ忘れてはいけないのは、自分探しをどうやって自分の幸せに結びつけるか、ということだと思います。
12月18日(木) 自分を見つめる作業
現在読売新聞で「癒しのファイル うつ病」が連載中です。
12月9日の記事には、「書いて自分を客観視」する方法が紹介されています。
ノートで"心の管理"
ノートに縦線を引いて、
「出来事」「考え」「気持」「別の見方」の4欄に分ける。
日々の出来事で気になったことを思いつくままに記入していく。
日記療法
患者さんに日記を書いてもらって、医師がコメントを付ける。
自分の心を見つめる作業
ノートに1時間ごとの出来事と気持ちの変化をメモしていく。
楽しいと思ったこと、不快に思ったことを記入し、
自分が何が好きで、何が嫌いかを理解し直す。
東京慈恵医大第三病院精神科医長・中村敬さん。
「自分の思考や気持ちを紙に書くことで、客観的に見ることができます。それが別の見方に気づくきっかけにもなるし、継続すれば自分の気持ちの変化が分かります」
私は、93年の1年間カルチャーセンターで「セルフ・カウンセリング」というものを学びました。セルフ・カウンセリングは、玉川大学の渡辺康麿先生が始められた、深い自己探求をする方法です。生活の中の気になる場面を記述し、自ら洞察していくことで、自分を探求していきます。
場面記述では、ノートの真中に1本縦線を引き、一方には「相手が、言ったこと、したこと(私が、見たこと、聞いたこと)」を、もう一方には「私が、思ったこと、言ったこと、したこと」を分けて書きます。例えば、「相手はこう思ったに違いない」「相手が意地悪をしている」などは、自分が思ったこととして自分の欄に書きます。相手の欄には、現実の相手がしたことと言ったことしか書きません。出来事を客観的に見直すことができます。
洞察では、自分の思ったこと・言ったこと・したことの1つ1つの時の、自分の感情と欲求を書きます。その時自分は、「どういう感じがしていたか」「それはどういう思いがあったからか」を考えます。
きょう、4年前に私が書いたセルフ・カウンセリングの記述を読み直してみました。私には、「自分が正しいと思われたい」「間違えたくない」「余計なことは言いたくない」「効率よくすませたい」などの欲求があることに気づいた、と書いてありました。
自分を見つめることを学ぶことができました。
幸せになるためには、自分の気もち・考え・言動を知り・変える努力が必要です。
真の目標は、自分の心が幸せになることです。そのためには、どういう(幸せになる)考え方をし、どう(幸せになる)行動をしたらいいかを考え、それができるようになることです。
自分を見つめる作業が大切だと思います。その中でも書く作業がいちばんいいのではないかと思います。
12月19日(金) 40男の就職
昼間、鶴岡(山形県)の友人から久しぶりに電話がありました。
産地直送で庄内米などを商いしているという。インターネットのホームページを作ろうと考えている、とのこと。「それはいい」と私は賛成した。私にできることは、協力したいと思っています。
私の近況を聞かれ、「来年はちゃんと仕事をする」と答えた。
「恋のためらい」(TBSテレビ)の最終回をなんとなく見ていたら、40男が「Being」(リクルートの就職情報誌)を見て、職探しをする場面がありました。
40を越えると就職は大変なようです。山一証券でも、求人数は社員数を上回っているが、中高年は難しいらしい。
"で、自分はどうしようか?"と考えると、極めていいかげん。最近の私はすぐに、"なんとかなる"と思ってしまう。そう思えたほうが、気がラクだし、今の幸せを大事にできる。
実際には、来年のことは来年になってから考えて、やればいい。とりあえず、友達に相談(お願いかな?)してみよう。それだけしか考えていない、いいかげんな私。
今はそんな私が好き。だから、幸せ。
(って、「29歳のクリスマス」にハマっている)
12月20日(土) イヤなメール
夜、「インターネットの中の人権」(NHK教育テレビ)を見る。
千葉大付属中学校ではインターネットを使った教育をしている。芳賀先生は、人を傷つけるメール(の例)を生徒に送り、考えてもらった。いやがらせメール、なりすましメール、不幸のメール。
生徒から送られた意見のメール。
「送られた人の気もちを考えてメールを書く」「日頃から人と人とのコミュニケーションを大切にする」「一晩とか時間をおいて冷静になってから返事を書く」
芳賀先生は、「問題に直面した時に、自分で解決することを学んでほしい」と言う。
今朝、私が時々行く、こころの散歩道を覗いてみた。大学の心理学の先生が作っている有名なホームページです。
私が最近よく見ていたのは、「テレビドラマ『心療内科医・涼子』から学ぶ心理学」のページです。各回の心理学的分析が書いてあります。
きょう、「『心療内科医・涼子』に現場医師が大ブーイング」という「サンデー毎日12/7」の記事が紹介されているのを読みました。
次に、「読者の広場」というページを読みました。ホームページの読者からのメールと、先生からの返事メールの内容が掲載されています。特に、「犯罪心理:心の闇と光:神戸小学生殺害事件」という先生のページに対する意見や感想が多い。中には厳しい口調の意見が多々あります。先生は、ていねいに返事を書かれているようです。
メールアドレスを公開している人、ましてや自分の考えを発表している人には、いろいろなメールが届く可能性があります。
私のところにも、イヤな感じがするメールや厳しいご意見のメールが届いたことがあります。(最近はめっきりなくなりましたが)
その時々で、冷静な対応を心がける必要があると思います。
私の場合には、とりあえず「ハオハオ」と言いながら読みます。