しあわせ日記
10月11日(土) 初体験
午後、初体験のドキュメントをテレビでやっていた。
子供の「はじめてのひとり寝」「はじめての二人旅」。バスガイド、看護婦、キオスク店員、プロショッパー(店頭販売員)、消防士の初仕事。
何でも初体験の時は不安だし、そううまくはいかないものだ。
人づきあいも、初対面ではスムーズにはいかない。
初体験では、不安にかられ、余計なことを考えすぎてしまう。そのために、気を使いすぎて、ドッっと疲れてしまう。
でも、いずれは慣れる。慣れてしまえば自然にそれなりにできるようになる。だから、初体験の印象だけでやめてしまうのは、いい出会いを見過ごしてしまう危険性がある。ある程度慣れるまでは、我慢が必要だと思う。
幸せに暮らそうと思っても、最初からうまくはできない。幸せになるためには、ヘタな考えすぎは禁物。でも慣れれば、自然に幸せに暮らせるようになれる。
10月12日(日) お迎え
夜、電車をおりてホームの階段を昇っていると、目の前の若い女性が携帯電話で話しながら昇っていく。さらにその先にももう1人。
きっと、家に電話して、駅まで車で迎えに来てもらうのだろう。もうバスのある時刻ではない。
とすると、電話の相手は? お父さん? お母さん?
「迎え来る人はたいへんだなぁ」などと思う。
はたしてそうだろうか?
迎えに来る人は、喜んで来るのかもしれない。人の役に立てることを喜べる人はいる。ましてや自分の子供のためなら。
もしかしたら、家族の人間関係をよくするいい機会になっているかもしれない。車の中はちゃんとした対話ができる場かもしれない。一方には感謝の気持ちが多少はある。そうそう悪い応対はできない。
などと、勝手な想像をしながら夜道を歩いている私は、なんとなく幸せな気分。
東の低い空にオリオン座が見つかった。もうそんな季節なのだ。
10月13日(月) ご好意を受けて
今朝、「Q&Aマガジン」(学研)の編集部の方からメールが届いていた。
「なんでも相談」というコーナーに、幸せのホームページを紹介してくださるという。コーナーのご趣旨は、「インターネットで、人生相談・病気・肩凝りなどについて参考になるサイトがこんなにあるぞ。活用しない手はないじゃないか」という。
さらに、見本誌をお送りいただけるとのこと、まさに有難いことです。
私は、うれしかったので、見本誌の送付を辞退して自分で買います、と返事をしようかと考えました。
話は変わって、先日のバスケットの試合の後のこと。
私の前に座っていたS君に、
Mちゃん「指、ケガしたの? バンドエイドいる?」
S君 「持ってるから、いい」
私 「そういう時には、持ってても、『ありがとう』って、もらうんだよ」
私は、ご好意をありがたく受けて、見本誌をいただくことにした。もちろん、「Q&Aマガジン」を買わせていただきます。
10月14日(火) 愛にケチな人
"人を愛せない人"について書くために、何冊かの本をの中を探してみた。
「人生の歩き方」(安井かずみ)の中に、「恋に体当りしない人」について書いてある。
1.愛にケチな人。愛を表明し、愛すると、自分の愛が減ると思っている人。
2.自分にケチな人。愛を告白し、愛すると、自分が損すると思っている人。
3.自分が解らない人。自分で決められない人。
4.自分に自信がない人。
私は、自分にそういうところがあるので、以前に読んだ時に、妙に納得した。
愛に関してケチな人は、自分が一番大切なのだと思う。私は、自分を大切にすることはいいことだと考えています。
そう言えば、最近テレビで同じような言葉を耳にした。
10月11日、「こころはベンチャー」(テレビ東京)の中で、西和彦さん(アスキー社長)は、「なんのために仕事をしているのか?」と聞かれ、即座に「自分のため」と答えた。
10月12日、「1×1」(TBSテレビ)の中で、石原慎太郎さんは、「僕のために政治家になった」と言った。
私も一番は「自分の幸せのため」です。そのための1つの方法が、人を幸せにすることだと考えています。
10月15日(水) 前向きな姿
ヤクルト・スワローズの前向きな選手を2人。
夕方、「スーパーJチャンネル」(テレビ朝日)で、ヤクルトの野中投手が紹介される。
高校時代、甲子園で大活躍。ドラフト1位で阪急(現オリックス)入団。活躍できず解雇。2年間、サラリーマン生活。台湾プロ野球で15勝。中日の入団テストを受け、合格。2年間プレーするが解雇。今シーズン、ヤクルトにテスト入団。32歳にして、プロ入り初勝利をあげる。
野中さんは、「阪急をクビになった時は、呆然とした」。でも、「中日をクビになった時は、ホッとした。新しいチャンスできた」と思ったという。
夜、「ニュース11」(NHKテレビ)で、セ・リーグのホームラン王・ヤクルトのホージー選手へのインタビューがあった。ホージー選手は春のキャンプの時、マスコミだけでなく、野村監督からも低い評価を受けていた。
「他人がどう思おうとかまわない。自分が、どのようにしてきたか、どのくらいできるか、は自分がわかっている」
「今年の成績に満足はしていない。今より高いところを目指したい」
「前向きな私の姿を子どもたちに見てほしい」
「ラブ・ジェネレーション」(フジテレビ)の中で、哲平(木村拓哉)も言っていた。
「まだ、自分のことあきらめたくない」
10月16日(木) やさしさって?
「バファリンの半分はやさしさでできてます」というテレビのCMが流れると、「ウソつき!」と言ってしまう。
やさしいものを考えてみたが、あまり思い浮かばない。
・ 人にやさしい、自分にやさしい
・ 自然にやさしい、地球にやさしい
・ 身体(目、手、皮膚など)にやさしい
(他に思いついたことがあったら、教えてください)
「やさしさ」って、なんだろう?
やさしさには対象が要る。人、自然、身体など。
やさしいとは、その対象のためを考えていることではないだろうか。
それって、愛?
最近私の中では、やさしい気持ちがマイブームになっています。
「幸せのホームページの半分は、やさしさでできています」
××××! ○○○○○
10月17日(金) 挫折こそ力なり
きょうの「21世紀の君たちへ」(NHK教育テレビ)は、稲盛和夫さん(京セラ名誉会長)。稲盛さんは、若い頃挫折の連続だった、という。
鹿児島第一中学受験・不合格直後に、結核にかかり死に直面する。ある宗教書と出会い、心の持ち方の大切さに気づく。が、再受験も不合格。直後に、空襲で家が焼ける。
大阪大学医学部受験・不合格。鹿児島大学・工学部入学。
就職試験を受けた4社とも不採用。恩師の奔走で、京都の電子部品の会社に入社。ファインセラミックスの研究をする。27歳の時に上司と衝突、会社を辞める。
京都セラミックス設立。ICパッケージ用セラミックスで世界に進出。
今年、第一線を退き、仏門に入る。禅の道を探求している。
稲盛さんは(21世紀の君たちへ)言う。
子どもの頃は、自分ばかりなんでこんなに運が悪いのか、と思った。今考えると、不幸(不運・挫折)は将来の糧(栄養剤)、神様が与えてくれた試練。成長するため、立派な人間になるため、そういう目に遭って良かった、という取り方ができれば将来必ず成功する。自分は不幸だ、自分はダメだ、と思う人こそ、将来幸せになれる、と思う。
自分自身と自分の未来が開けることを信じて、絶え間なく努力を続ければ、自分には無限の可能性がある。強い情熱が困難の道を切り拓いていく。苦しみ抜いた末に、神の啓示のように、答えは与えられる。
「嵐こそ、人生の好機じゃ」と、毛利元就も言った。
最近私は、成功者の前向き一辺倒な言葉が素直に入ってこない。世の中、成功しない人もいるのだ。そういう人のことを考えてしまう。成功しなければ幸せになれない、ということは絶対にない。
と言いいつつ、私は稲盛さんの言うこととほとんど同じことをさんざん書いてきている。でもどこかが違うような気がする。
10月18日(土) 近頃のお言葉
きょう、新ページ「近頃のお言葉」を作成しました。
実はこのページのアイデアは、パクリ(人マネ)です。
私が昨年からよく見に行っていたホームページが「O.Nakamura’s World」です。最近、このホームページが更新休止になりました。
私が、この「しあわせ日記」を始めようと思ったのは、このホームページのおかげでした。「本日のお言葉」(日記)と並んで、私が好きなのが「名言・迷言」というページです。それをパクったのが、「近頃のお言葉」です。
作ったページをあらためて見直してみると、テレビばっかり見ているみたい?
今週は、新ページを作ろうという意識と、多くの新番組が始まったことで、たくさんのテレビ番組を見ました。来週からは、もう少し絞って見ます。
これからは、テレビだけでなく、いろいろなお言葉を探してみようかと思っています。乞う、ご期待。
10月19日(日) 当り前?
きょう、今月の人生相談「人をうまく愛せない」で、「幸せと困難とリスク」について書いた。
読み直してみると、当り前のことしか書いてないなぁ、と思った。
そもそも、私の書いていることはいつも当り前のことばかりだ。
特別なこともなく、どこかに書いてありそうなことばかり。
5つの幸せになる方法なんて、その最たるもの。ごく当り前。
しいて言えば、「ハオハオ」がオリジナルと言えるかもしれない。
(実は、「三国志」(吉川英治)の中から見つけたのだが・・・)
同じことでも自分なりの表現方法をしたいと思っています。
当り前のことを、どうやってやれるかをもっと工夫したい。
わかっていてもできない、ということがあるのが人間。ふだんはしたくないと思っていても、ある時つい、してしまうのも人間。
当り前のことが簡単にできれば、人は苦労しない。その辺がいちばんの問題なのかもしれない。
10月20日(月) 大人になるには?
午後にやっていた「思春期放送局」(NHK教育テレビ)では、中高生が「大人になるには?」というテーマで意見を言っていた。
「親離れすること」「経済的自立」
「自分の意見を持って、人の意見に流されない」
「わがままを通さないことを覚える」
「自己中心的にならないように、まわりのことを考えながら行動しないと、
大人になっていけない」
「大人になるように、自分を磨いていく」
「いろんなことを体験して、自分のやりたいこととか、自分を見つける」
中高生でも立派なことを言います。大人にはなかなか言えないことも言えます。
私が、いちばんいいな、と思ったのは、成長しようとする気持ちです。そこには、自分がまだ未熟だという認識があるからだと思います。
実際は、大人になっても、いくつになっても、人は未熟です。不幸になりやすい人は、未熟だからだと思います。
自分の未熟を自覚し、成長したいという姿勢が、いくつになっても大事だと思います。
司会の定岡正二さんは、番組の最後に言った。
「どんどん失敗していい。失敗しながら何かを学んで成長していけばいい」