読書日記

  科学を幸せのために

 PHP9月号の「今を生きる―私の見方・考え方」は、藤嶋昭さん(神奈川科学技術アカデミー理事長)。
 「何のために研究しているのですか。科学者の喜びとは何ですか」という質問を受けることがあります。
 もちろん最初は、未知なるものへの興味でしょう。純粋な知識欲かもしれない。
 しかし科学者の最終的な目標とは、やはり人間の生活を豊かにすることだと思っています。

 人間の幸福とは何かを考えたときに、それは幸せに天寿を全うすることだと私は考えています。その手伝いをすることこそが、科学の使命であると思う。
 どのような仕事でも誰かしら「人のため」になっているのではないかと思います。
 少なくとも「自分のため」にはなっているはずです。「愛する人のため」にも働いているという人も多いでしょう。
 自分が仕事で関わるまわりの人の役に立っていることもあるでしょう。

 自分の仕事を楽しめたり、やる中で喜びを感じられたりする人は幸せでしょう。
 自分の仕事が多くの人の役に立てたり、喜ばれたり、少しでも幸せに貢献できたりしていると思える人は、さらに幸せだと思います。
 そういう仕事の幸せを感じられるようになれたらいいのでしょう。

 人(の幸せ)に貢献できることは、確かな喜び・幸せであるとともに、自分の存在価値にもつながることです。そういうことにやりがいや生きがいを感じられる人も多いでしょう。
 「少しでも人の幸せに貢献するためには?」と考えて仕事ができるようになれたらいいのではないでしょうか。



   

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