妻に対して心がけていることが一つある。晩飯を一口、口にしたところで、「ああ、うまい!」と小声で叫ぶのだ。おいしかろうとまずかろうと、いつもそういう。 これは、半分は自己暗示のためである。「うまい」と叫ぶと本当においしく思えてくるものなのだ。 半分は妻への感謝である。