しあわせ日記

6月3日(土) 「ああ、うまい!」

  『いい言葉は、いい人生をつくる』(斎藤茂太)より
 妻に対して心がけていることが一つある。晩飯を一口、口にしたところで、「ああ、うまい!」と小声で叫ぶのだ。おいしかろうとまずかろうと、いつもそういう。
 これは、半分は自己暗示のためである。「うまい」と叫ぶと本当においしく思えてくるものなのだ。
 半分は妻への感謝である。
 このような心がけができる人は素晴らしいと思います。でも、めったにいないでしょう。

 食事の時に、まず「ああ、うまい!」と言うことで、意識を食事・味に向けることができます。
 余計なことを考えたり、ただなんとなく食べるよりも味わったほうがいいでしょう。

 『心ここに在らざれば、視れども見えず、
  聴けども聞こえず、食らえどもその味を知らず』「大学」より

 「うまい」という言葉が自己暗示にもなるのでしょうが、そう言った後からその理由を探すことにもなると思います。うまい理由が思いつけば、より美味しく感じられるでしょう。

 これと同じことを、私は「ハオハオ(好好)」という言葉で実感しています。
 とにかく(無条件に)「好好」っと言ってから、その理由を思いつくことがよくあります。
 「好好」で無意識にいいこと探し・幸せ探しができるのです。

 そして、「うまい」と言葉に出すことは、感謝の気もちを伝えることで相手を幸せにすることもできるでしょう。
 たとえ毎日同じ言葉でも、味にあまり関係ないとわかっていても、うれしいし、そう言ってくれる気もちが伝われば、幸せにも思えるでしょう。

 その前に、相手に心から感謝できれば、幸せを感じられます。
 さらに、相手との関係が親密になり、共に過ごす時間がより幸せなものになりやすいでしょう。

 この心がけは、自分が幸せを感じられ、相手を幸せにでき、互いの関係を良くする・・・素晴らしい幸せになる方法だと思います。
 実践するのはすぐには難しいかもしれませんが、見習える部分を少しでも(まずは味わうだけでも)実践できるようになれたらいいのではないでしょうか。



   

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 (斎藤茂太

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