ひと言でかたづける

 イヤな気分をよくしたり、小さな問題にとらわれないために役立つのが「ひと言でかたづける」方法です。
 方法の説明は簡単です。次のようなひと言で、気分を変え、頭を切り換えることです。

現実を受け入れる言葉
 「こういうことはよくあることだ」「こんなイヤな(ダメな)人もいる」
 「自分だけじゃない、同じような経験をする人はたくさんいる」「ハオハオ」
イヤな気持ちになる考えをやめる言葉
 「やーめた」「まぁいいか」「そのままでいいんじゃないの」
 「時間がもったいない」「時間とエネルギーのムダだ」
 「もっと楽しいことを考えよう」「気にしない気にしない」
小さなことにとらわれない言葉
 「たいしたことない」「ちいさいちいさい」「すぐ忘れちゃうようなことだ」
 「バカバカしい」「自分さえ気にしなければ何も問題はない」
過去のことにとらわれないようにする言葉
 「すんだことはしょうがない」「これからのことを考えよう」
将来の心配をし過ぎないための言葉
 「きっとうまくいく」「だいじょうぶ」「できる、できる、できる」
 「やってみなければわからない」「虎穴に入らずんば虎児を得ず」
 「やってから考えよう」「とにかく経験することが一番」
 「なるようになる」「そのときはそのとき」「どうにかなるさ」
自分を励ます言葉
 「頑張ろう」「元気を出そう」「ベストをつくそう」
気分を変える言葉
 「気分転換をしよう」「ストレスを発散しよう」
 「楽しいことをしよう」「自分を喜ばすことをしよう」
いい考え方をするための言葉
 「物は考えよう」「前向きに考えよう」「落ち着いて考えよう」
 「後でゆっくり考えよう」「今は今を大切にしよう」
 「不幸を数えて暮らすより、幸せを数えて暮らそう」
人を思いやる言葉
 「何か理由があるに違いない」「人には人の事情がある」
自分らしくあるための言葉
 「マイペース、マイペース」「自分は自分」「自分らしく」
何からでも学んでしまおうとする言葉
 「いい経験」「神様が与えてくれた試練だ」「何か意味があるに違いない」
 「自分にはこういうことで気分を悪くするクセがあるんだ」
 「このことから何を学ぶことができるだろうか」「自分はまだ未熟だなぁ」

 ここで1つ注意することは、このひと言で百パーセント気分をよくしたり、問題を解決できるわけではないことを知っておくことです。ひと言でイヤな気分が20パーセントくらいになったら、それでよしとすることです。あとは続けて気分がよくなるようなことを心がけてください。
 また、重要な問題については「あとで1人の時間に考え直してみよう」と思うことです。