先の先を考える


 一つの答えを選んだ時に、その先がどうなるかは誰もが考えるでしょう。
 先を考える時にいちばんよくないのは、先の悪い状況や結果だけを想像して恐れてしまうことです。それでは、その答えはいつまでたっても選べません。悲観的な人はどんな答えを見つけても悪い結果を恐れてしまい、何もできなくなってしまいます。

 まず、うまくいった時のことを考えるのが重要です。
 うまくいった時の魅力がなければ、その答えには価値がありません。
 うまくいった時のことを想い浮かべることで、ワクワク/ドキドキ/ホッとする/ラクになれるなどの幸せ(の予感)を感じられることが、それを実践する力になるのです。
 夢や目標をもったら、その実現を想い続けることが大事なのです。問題解決の目標があるのなら、「この問題がこういうふうに解決したらいいな」と想えば、それを力ときっかけにして、その方法を考えることもできるでしょう。
 そして、目標達成の先にある大きな幸せを想像できれば、なおいいでしょう。

 うまくいかない時のことを考える場合には、その先を考えることが大事です。
 うまくいかなくても、その次の手があるはずです。
 うまくいかなかった経験を活かして、その対策を見つければ、それは一歩前進です。
 一つのミスや失敗は、潔い謝り方が好感を与えたり、そのあとにどうカバーするかで名誉挽回できたり、返って信頼を得られることもあります。
 また、悪い結果を事前に受け入れることができれば、もうそれほど恐れなくてすみます。「その時はその時」「そこからベストを尽くせばいい」「(長い目で見れば)いい経験になる」「なるようになる」などと考えられればいいのです。
 もし、思いつく最悪の結果を受け入れることができれば、勇気をだして決断できるでしょう。
 考えられる問題やトラブルについて、その対策、もしくは受け入れる覚悟ができれば、いろんな選択が可能になるでしょう。

 将棋や囲碁では初心者に「三手先を読む」ことを教えます。
 「自分がこうすれば(一手)、相手がこうする・こうなる(二手)、その時にはこうすればいい(三手)」と考えられればいいのです。
 三手めが見つかれば、相手の二手めは恐れるに足りません。
 プロ棋士は何百手も先を読むこともあるのでしょうが、生きる上での問題はとりあえず三手ずつ(先の先を)考えていけばいいのではないかと思います。

 先の不幸を想って恐れるだけでなく、先の幸せ(+先の先の幸せ)も考え、先の不幸&その先の幸せを考えられるようになれば、もっと幸せになる考え方ができるようになるでしょう。

   

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