「幸せについて」
その7 幸福感と自覚

「幸せな感じ」はすべて幸福感だと思います。楽しい感じ、うれしい感じ、安心感、やすらぎ感、様々な快感、充実感、達成感、生きがい感、・・・。
 幸せがたくさんあるのと共に、幸福感もたくさんあるのです。

 狭い意味での幸福感というのがあります。「幸せだなぁ」と心から思えた時に感じられるものです。それはもしかしたら、人それぞれに違う感じなのかもしれません。でも、「幸せだなぁ」という感じは誰にでもあると思います。
 この「狭義の幸福感」に含めていいと思われるものもあります。「いいなぁ」「うれしい」「よかった」などと思えた時に感じられるものです。また、「ありがたいなぁ」「おかげさまで」というような、心から感謝できた時に感じられるものもそうです。
 これらの「狭義の幸福感」は質が高いような気がするのです。

 ふつう幸せな事があった時や幸せな状況にいる時に、無意識のうちに「幸せな感じ」がしてくるものです。その時に、「幸せだなぁ」と思うことができると、幸福感をさらに加えることができ、幸せがより確かなものになるのです。

「今から考えると、あの時は幸せだった(んじゃないか)」と思えることが過去にあるのではないでしょうか。たぶんその時には「幸せな感じ」がしていたのでしょう。もしくは、幸せな状況にいたのでしょう。
 でもその時に、「幸せだなぁ」とは思わなかったのではないでしょうか。
“幸せの自覚”がなかったとも言えるでしょう。その時に「幸せだなぁ」と思えていれば、もっと幸せを感じられていたでしょうし、のちに「あの時は確かに幸せだった」と思えたのではないでしょうか。

「幸せだなぁ」と思う習慣をつくればいいのです。素直に喜ぶ習慣や感謝する習慣もいいでしょう。
 単純なことです。「いいなぁ」「うれしい」「ありがたいなぁ」「幸せだなぁ」などと思うだけでいいのです。はじめは意識しないとできませんが、その心がけを続ければそのうちに習慣になります。心の口グセのようになればしめたものです。自然にそう思え、確かな幸福感を得られるようになれます。

「幸せだなぁ」という幸福感を実感できると、「自分は(今)幸せなんだ」という自覚が生まれます。それが度重なることで「自分は幸せ」という確かな“幸せの自覚”ができてきます。これはとても大きいことです。

 少しでも幸せな感じがした時に「幸せだなぁ」と心から思えるようになれたら、と思うのです。

   

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