「幸せについて」
その38 悩みをできるだけ創りださない

 幸せに暮らすためには、悩みをできるだけ減らすことが大事です。
 そのためには、何か問題があっても、それをできるだけ「問題化しない」ことです。簡単に言えば、その問題を考えないことです。

 問題化しないほうがいい問題はいろいろあります。たとえば、次のように自問してみるといいでしょう。
「自分が考えさえしなければ何も問題はないのではないか?」「時間がたてば自然に解消する問題ではないか?」「1年たったら忘れてしまうような小さい問題ではないか?」「(何もしない場合に)予想される悪い結果になってもかまわないのではないか?」「(今は/自分には)どうしようもない問題なのではないか?」
 これらの問いのいずれかの答えが「YES」なら、その問題は考えなくてもいいのではないでしょうか。

 問題化しないほうがいいことは、「現実は現実(考えてもしかたがない)」「こんな事/こんな人のために悩むのはもったいない」「このままでもいいか」「まぁいいか」などのひと言でかたづけ、それ以上その事を考えるのをやめればいいのです。
 ふと考えてしまっても、それに気づいて考えをストップできればいいのです。「こんなことを考えるより、他にやりたいことや考えたいことがあるのではないか?」のように考えてみれば、何か思いつくことがあるのではないでしょうか。
 問題は存在していても、悩みにせず、苦にしなければいいのです。

「問題化しない」メリットは、まずその事を問題化しないことにより、何もしなくても(考えなくても)よくなるのです。問題化するとその解決がうまくできない限り、悩まなければなりません。また、その事を考えていたはずの時間を他のことに使えるというメリットも大きいのです。

 問題化しないためのキーポイントは、悪い感情に流されないことです。
 悪い感情に流されたまま悪い考えを続けてしまうから、いつのまにか自分の心の中で問題が大きくなって、無視できなくなってしまうのです。イヤな事があっても、後々にそのことを考えなければ悩みにはならないのです。
「問題化しないのがいちばん」「悪い感情に流されないようにしよう」という意識をもつことが大事だと思います。

 悩む時間が減れば、それだけ幸せを感じられる時間ややりたいことをやれる時間を増やせるのではないでしょうか。
 もちろん、よく考えたほうがいい問題もあります。

   

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