「幸せについて」
その2 幸せはたくさんある

「幸せは星の数ほどある」というフレーズを気に入ってよく使っています。
 星が数えきれないほど存在することは事実です。私たちが住む銀河だけでも4000億の星があるそうです。

 人生にはたくさんの幸せがあります。いろいろな幸せがあります。
 すべての人が持っている幸せがあります。この世に生まれてきた幸せ、今生きている幸せ、生活できる幸せなどです。
 生きていくうちに出会う幸せがたくさんあります。幸せな出来事、幸せな時間を過ごすこと、幸せな出会いなどです。
 幸せな状態もあります。生きがいのある幸せ、夢を持っている幸せ、愛のある幸せなどです。
 不幸でない幸せというのもあると思います。「過去の自分の不幸と比べたら今は幸せである」や「世の中の不幸な人に比べたら自分は幸せである」のように思うことがあります。

「幸せはたくさんある」と言ったら、「そんなの当たり前」と思う人も多いでしょう。
 でも、「○○がないと幸せになれない」と思い込んでいるかのように生活している人もいます。いい学校や会社に入れないと、出世・成功しないと、金持ちになれないと、いい人と出会えないと、結婚しないと、何かを手に入れないと、何かができないと、強くなれないと、・・・(幸せになれない)。

「幸せはたくさんある」と考えられる人は、一つの幸せが得られないからと言って不幸にならなくてもすむはずです。
 今自分がもっていない幸せがあっても、自分がもっている幸せがあることがわかるはずだし、自分には手に入れることができない幸せがあっても、自分が手に入れることができる幸せが他にあることがわかるはずなのですが・・・。(ちょっと意地悪でしょうか)
 頭でわかるのと心でわかるのは違うのかもしれません。また、その時の状況によっては「幸せはたくさんある」とはなかなか思えない時もあります。

 世の中にある幸せの中には、自分には得られない幸せもあります。でもそういうものを除いても自分の幸せ(の可能性)はたくさんあるのだと思います。
 たくさんある自分の幸せのうちのどれかを得れば、それなりの幸せを感じることはできます。すでに自分がもっているものを幸せだと思えればいいし、自分が何かをすれば容易に得られる幸せもあります。
 たくさんある幸せの中から自分で選べばいいのです。その時に大事なのは何かにとらわれない自由な心だと思います。自分の幸せを見つけられないのも、不幸を感じてしまうのも、何かにとらわれている場合が多いような気がします。

 私たちは宇宙の限界を知りません。
「幸せ」にも宇宙と同じように私たちにははかり知れない無限の可能性があると私は考えています。それは、人の心に無限の可能性があるということかもしれません。自分の心をうまく働かすことができれば、人はいろんな幸せを感じて生活できるのではないでしょうか。

「幸せがたくさんあると思える人は、それだけ幸せになりやすい」
 そう思うのです。

   

「幸せについて」目次

幸福論のページ

幸せのホームページ